...或いは皮肉の腹いせの心算で...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...思いきり悪がきいて腹いせにもなって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それをせめての腹いせにするのではないかという気もする...
永井荷風 「ひかげの花」
...記事の腹いせか何かであろう...
野村胡堂 「胡堂百話」
...宇佐美がお浜ちゃんに嫌われた腹いせ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本来なら、腹いせに、事務所のまん前で、舌噛んで、死んでくれるところじゃが、お前が後(あと)をやってくれるちゅうんなら、我慢する...
火野葦平 「花と龍」
...せめてもの腹いせにしようとおもったのだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつもいじめられてゐる腹いせに「一万円より以下ではお売りできません...
村山籌子 「ライオンの大損」
...その腹いせに敵に対して目覚ましい働きをした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お初へ爺さんの悪口をきかせるのがせめてもの腹いせであった...
矢田津世子 「神楽坂」
...ここへ何しに来たのかというと切通しでブマをした腹いせに...
吉川英治 「江戸三国志」
...この伊兵衛の命を狙(つ)け廻すにちがいねえ」「なるほど」馬春堂はお粂に対する腹いせに...
吉川英治 「江戸三国志」
...あんまりきれいだ」とうとう素性の方が分らない腹いせに...
吉川英治 「江戸三国志」
...われ出発の前、郭嘉、程の両名が、しきりと賄賂(わいろ)をもとめたが、相手にもせず拒んだゆえ、その腹いせに、丞相へ讒言(ざんげん)して、ご辺をして追わしめたものと思わるる……あら笑止、物乞いの舌さきにおどらせられて、由々しげに使いして来た人の正直さよ」玄徳は、呵々(かか)と笑って、「それとも、腕ずくでも、われを引き戻さんとなれば、われに関羽、張飛あり、ご挨拶させてもよろしい...
吉川英治 「三国志」
...その腹いせに、も一つ命じる...
吉川英治 「私本太平記」
...頭から水をかぶせられた腹いせに...
吉川英治 「私本太平記」
...その腹いせだの仕返しだのッて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...当てられた腹いせがてら弟に話してやると...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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