...なんという囚人の腸(はらわた)なんだ...
海野十三 「生きている腸」
...田中君こそ真に人民を救う神様だ」被害地に連れて来さえすればいかに物に動じない鉄心石腸も感憤せざるを得ないだろうと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...腹(はら)裂(さけ)て腸(ちやう)をなさず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...胃および腸管に滲出した水様の液体は吸収によって置き換えられないし...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...ケルバライが川べりで腸(わた)を抜いて洗っているのだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...辱(はずかし)められた相手に断腸の思いをさせる事柄だからといって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして、やれ、灌腸器だ、検温器だ、調剤だ、医者だという騒ぎです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...腸(はらわた)を沁(し)み込んで行く間はかなり苦しいそうだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まるで腸に針を突刺されたやうな感覚をおぼえた...
原民喜 「戦争について」
...OSSで罐詰や腸詰を山ほど買いこんで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ちょうど横綱の玉錦が盲腸炎の手術をしたが...
三浦環 「お蝶夫人」
...彌生子さんの盲腸もそれでなおした由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...腸蔵さん、ホントに泣きたくなるね」腸蔵「元日から災難だ...
村井弦斎 「食道楽」
...腸がしぼられたように縮み上った...
室生犀星 「幼年時代」
...腓腸(ふくらはぎ)の贋物(にせもの)を食っ附けて歩いているのよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...三の時に腸チフスかなにかで同時に亡くなっていた...
柳田国男 「故郷七十年」
...自然に羊腸(ようちょう)が統一するのである...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...悲腸の廷臣たちを力づけたものがある...
吉川英治 「私本太平記」
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