...二階は背中合せに腰掛けるようになっていて梯子(はしご)は後部の車掌のいる所に附いていました...
淡島寒月 「銀座は昔からハイカラな所」
...(もう一度金をいじりながら腰掛ける)俺は自分の家のなかでこれ程たくさんの金を見ようと思わなかった...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...而も二時間毎に二十分づゝ腰掛けることが出来るだけで...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...おれが飯屋へ飛び込んで空樽(あきだる)に腰掛けるのもそれだ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...帰って来て寝台の端に腰掛けると...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...シュロの鉢植えで眼かくしをした隅っこのボックスに腰掛けると...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...依頼人のわきに腰掛ける...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...この広い野ッ原のどっかに腰掛ける場所を...
徳永直 「冬枯れ」
...二人並んで腰掛けることが出来たけれど...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...其処の街のフルーツ・パーラーに入って柔かいソファに腰掛けると猶のこと落着くやうな気がした...
原民喜 「椅子と電車」
...そして彼女は再び腰掛けると爐の火を見つめたまゝ私のことは忘れたやうに見えた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は彼に扉(ドア)を閉(し)めて腰掛けるようにと云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...腰掛けるような恰好で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...床几に腰掛ける...
山中貞雄 「森の石松」
...腰掛ける客のほか...
山本周五郎 「青べか物語」
...むろん自分では気がつかない、腰掛けると十二、三の女の子が来たので、「酒を呉れ」些さかならず気負っていた...
山本周五郎 「七日七夜」
...黄金鏤(ちりば)めの太刀を杖にして腰掛ける...
吉川英治 「剣難女難」
...何時も腰掛ける衣裳箱に...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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