...「汝は能く/\な腰抜けぢやナ...
内田魯庵 「貧書生」
...腰抜け漢(め)!」「何?」気色立(けしきだ)つ双方の勢いに酔(え)いもいくらかさめし山木はたまり兼ねて二人(ふたり)が間に分け入り「若旦那も...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...四人や五人の腰抜武士を恐るる拙者では無い...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...腰抜け侍の丹波彌八郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「腰抜け」という...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの腰抜け彌八が歌の先生とは」「人を殺せる柄じゃないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「腰抜けさむらひ!」胸のうちで...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...勇士に限らず至極の腰抜けでも出来る芸当だ...
南方熊楠 「十二支考」
...元来助平が腰抜けになったものです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...自分の中に生きたものとしての色と恋と性慾を持っている腰抜けでない人間にとっては...
三好十郎 「恐怖の季節」
...(a)昨日まであんなに勇ましかったものが今日はこんなにまで腰抜けであるのを見ても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「よせばよかった」彼はつむっていた眼をあきながら呟き、太息(といき)をついた、「――あんなことをしてなんになる、腰抜けの、あんな虫けらみたようなやつ、唾でも吐きかけてやれば済んだことじゃないか」暗い海のかなたに、夜釣りをする舟の灯が水に映って見えた...
山本周五郎 「さぶ」
...おれは決闘を申し込まれて逃げるほど腰抜けではない...
山本周五郎 「はたし状」
...日本の警察を紐育(ニューヨーク)や市俄古(シカゴ)あたりの腰抜け警察と間違えるような低級な連中ばかりだろうとは夢にも思いませんでしたからね...
夢野久作 「暗黒公使」
...「何じゃ? こりゃ不義腰抜けの新九郎から拙者への書面か――ええかような物は見る気もせぬ」と作左衛門は手に取ろうともしなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...その昔の腰抜け侍春日新九郎に討たれてしまえ」地声を現した新九郎は...
吉川英治 「剣難女難」
...五大院宗繁みたいな腰抜け武士ではありません」「国元はどこ」「信濃です...
吉川英治 「私本太平記」
...腰抜け」「そう毒づくなよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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