...――七八年前から腰抜けになり...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...」「腰抜め、口イきくが最後だぞ...
泉鏡花 「海城発電」
...女の御用を勤めて嬉しがる腰抜の無気力漢(いくぢなし)だ...
内田魯庵 「犬物語」
...腰抜けという方から見ようが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...』目の前の腰抜けは話すあいだ唇を震わしていて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...腰抜け彌八なんかを屁(へ)とも思わないから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もっとも腰抜け彌八は名前通り物柔らかだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丹波彌八郎といったような」「誰があんな腰抜け彌八なんかを張り合って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...妻の操で一身の安全を買った腰抜け武士だと...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...就中彼の父を「腰抜け」と呼んだことがあるが...
牧野信一 「鏡地獄」
...一種の腰抜けになったように見えるのです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...元来助平が腰抜けになったものです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...しかし、これは、以前の痴呆(ちほう)状態からの錯誤(さくご)とは全くちがって、集中から来るエネルギッシュな倒錯である)……女は豚だ! お前はメス豚だ! マタを上にして、ひっくり返っているメス豚だ! ヘ! そいで、おれは、役立たずの、腰抜けの、モウロクだ! ヒヒヒヒ! にゃあに、ヘヘ、オスの種豚が一匹いさえすりゃ、お前なんぞ、なんにも要(い)りゃしねえんだあッ! (泥だらけの手で村子の裸の肩をわしづかみにする)村子 なにょするのよッ! バカ! だって、しかたがないじゃないのよッ! 私のせいじゃないじゃないか! 誰だって、人間そんなふうにできているんじゃないかッ!佐山 なにを、豚め! ちきしょうッ! (村子の頬をなぐる)村子 バカ! バカッ! 木戸のバカッ! (これも倒錯に陥って、わめきながら、両手で佐山の頭をかきむしる)い、い、いくらいっても、わからない! こんだけ私が、あんたのこと、愛しているのが、わからないの! わからなきゃ、どんなふうにでもしておくれ! 殺してくれッ!佐山 よおうしッ! バイタめ! (両手を村子の肩にかけて、のしかかって行く...
三好十郎 「胎内」
...腰抜け医者だとか...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...腰抜け扱いされても...
夢野久作 「斜坑」
...五大院宗繁みたいな腰抜け武士ではありません」「国元はどこ」「信濃です...
吉川英治 「私本太平記」
...腰抜けばかり揃っておりますから...
吉川英治 「新書太閤記」
...すべて恥を知らぬ腰抜けは自分から出て行ったがよい」「武蔵へ書面をつかわす前に...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??