...味方の内情を白状しようとする腰抜がどこに在るか...
泉鏡花 「海城発電」
...呆(あき)れ果(はて)た腰抜だ...
泉鏡花 「海城発電」
...お前がそんねえな腰抜たあ知らねえから...
泉鏡花 「海城発電」
...腰抜けという方から見ようが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...腰抜け...
直木三十五 「南国太平記」
...「腰抜け! たわけ者! ナゼその場で神尾主膳を討って取らぬ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その最期も見届けずに逃げてしまうのは腰抜けである...
中里介山 「大菩薩峠」
...腰抜け彌八字は上手で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの腰抜け彌八が歌の先生とは」「人を殺せる柄じゃないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「アメリカの仲間たち!」吠え声に負けずに彼女は叫んだ「我々の指導者は腰抜けです...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...因ってこの若い嬢子(むすめ)を汝の婢なり妾なりにして取って置け」と聞いて豹殺し腰抜かすばかり悦(よろこ)びながら「父様見やんせ...
南方熊楠 「十二支考」
...どう云うビタミンがこう云う腰抜け小僧にきくでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...魔法ビンは、つまらない名をもっているわね、マホーの瓶なら、こんなにさがしてこんなに気をもんでいるぐみ頭の細君のために、手叩き三つ位で、一つはどこからか出て来たらいいじゃあないの、腰抜けねえ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...さもなくとも色事にだけは日本一押(おし)の強い腰抜け侍に腑抜(ふぬ)け町人...
夢野久作 「名娼満月」
...腰抜け武士、腑甲斐(ふがい)なし、何と罵倒されようが、その恐怖というものは、十九の歳(とし)までとれなかったけれど、それと共に、「剣難より怖ろしい女難」と誡(いま)しめられたことの方は、まだ異性に何らの考えもなかった年頃だったので、脳に沁みつかなかったか、まったく忘れて今日に至っている...
吉川英治 「剣難女難」
...みえほどもない腰抜け軍隊だ」と...
吉川英治 「三国志」
...腰抜けばかり揃っておりますから...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう腰抜けの先輩を追いかけるのは愚かである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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