...――七八年前から腰抜けになり...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...腰抜け漢(め)!」「何?」気色立(けしきだ)つ双方の勢いに酔(え)いもいくらかさめし山木はたまり兼ねて二人(ふたり)が間に分け入り「若旦那も...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「腰抜け彌八の手紙が一本も無いじゃないか」八五郎は内儀のお余野を振り返りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが多分浪人者腰抜け彌八というのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰抜け侍の丹波彌八郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの腰抜け彌八が歌の先生とは」「人を殺せる柄じゃないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰抜けとか何んとか言われているけれど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それより悪いのは亭主の造酒助さ」「そんなものですかね」「腰抜け彌八は飛んだ良い男さ――もっとも三十過ぎの大の男が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...因ってこの若い嬢子(むすめ)を汝の婢なり妾なりにして取って置け」と聞いて豹殺し腰抜かすばかり悦(よろこ)びながら「父様見やんせ...
南方熊楠 「十二支考」
...秋になると俗にいう腰抜蠅(こしぬけばい)が沢山出て来ますが...
村井弦斎 「食道楽」
...江戸の人間が腰抜けでないという証拠をみせ...
山本周五郎 「いさましい話」
...恐支病と恐露病に陥っている日本の腰抜け政府を激励し...
夢野久作 「近世快人伝」
...日本の警察を紐育(ニューヨーク)や市俄古(シカゴ)あたりの腰抜け警察と間違えるような低級な連中ばかりだろうとは夢にも思いませんでしたからね...
夢野久作 「暗黒公使」
...敵はどこかね潼関の関中だそうだ櫓にいたのは鴉(からす)じゃないのかなあに曹洪と徐晃さそんなら大して変りはない腰抜け対手(あいて)の戦争は退屈だいまに曹操が来るだろう昼寝でもして待つとするか乞う戦友...
吉川英治 「三国志」
...腰抜け」「そう毒づくなよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...左様な腰抜けことばが吐(ほ)ざけたものだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そういう腰抜けの先輩を追いかけるのは愚かである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...すべて恥を知らぬ腰抜けは自分から出て行ったがよい」「武蔵へ書面をつかわす前に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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