...宗三自身は見る影もない腰弁だけれど...
江戸川乱歩 「接吻」
...腰弁当でちよく/\出掛けたらどんな物だらう...
薄田泣菫 「茶話」
...もう/\孫子(まごこ)の代まで腰弁(こしべん)なざあ真つ平ですよ...
薄田泣菫 「茶話」
...四五階には腰弁階級の人々が住って居るといった具合で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...にきびだらけのみじめな腰弁にいたるまで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...内閣大臣以下腰弁当にて之れを償ひ得可しとの奇論を吐きたる人なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ついに私を三十余年間の腰弁生活にさせた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...腰弁に化けて居たって...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...第一、今時、腰弁だって、黒の深ゴムを履きゃしねえよ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...私は今眇(びょう)たる腰弁当で...
二葉亭四迷 「平凡」
...又一介の腰弁堀切氏の「意見」に共鳴せざるを得ない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...これは遠距離から往来する腰弁や労働者の便利を図るために出来たものらしく...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁の方は家族同伴でやって来た新分子が多い...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁は月給、学生は為替(かわせ)で、いずれもあまり照り降りはないと云える...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁の上中下三階級である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁も同じく百円取るとしても...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...今一つには給仕や安腰弁と見られないためもあろうし...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁当で探してでもいたように...
吉川英治 「江戸三国志」
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