...上愚は総理大臣から下愚は腰弁に至る迄...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...我々は腰弁当を揺下げて青い罫や赤い罫の帳面と睨めくらしなくても自働車の音には毎日脅かされている...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...高橋が去り古川が罷(や)める以上はイツマデ腰弁を甘んずる義理も興味もないので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「腰弁当こそ駄目よ...
徳田秋声 「足迹」
...腰弁当、提灯持参、草鞋(わらじ)がけの運動がはじまった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...にきびだらけのみじめな腰弁にいたるまで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...逓信省に勤めてる下っぱの腰弁で...
豊島与志雄 「香奠」
...ちょうど私の腰弁時代とでも云いましょうかね……」父はこういう前置をして皆(みん)なを笑わせた後(あと)で本題に這入(はい)った...
夏目漱石 「行人」
...腰弁ぐらし三十三年去年から...
野村胡堂 「胡堂百話」
...第一、今時、腰弁だって、黒の深ゴムを履きゃしねえよ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...ヤレ嬉(うれ)しやと言ッたところが腰弁当の境界(きょうがい)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私は今眇(びょう)たる腰弁当で...
二葉亭四迷 「平凡」
...又は一腰弁堀切氏の言葉で救われようと思うのは非常識かも知れぬ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...この非江戸ッ子の中に学生と腰弁がいる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁の方は家族同伴でやって来た新分子が多い...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その次は腰弁だ」という...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁の上中下三階級である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腰弁風のは居ても...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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