...その祠の階段に腰を掛けると...
石川啄木 「赤痢」
...電車に並んで腰を掛ける洋服の男だの...
田山録弥 「百日紅」
...私が再びオルガンの前に腰を掛けると彼はまた縁側へ廻って来て幾度となく礼を云った...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...自分は自分の腰を掛けるものがないことに氣が付いた...
長塚節 「教師」
...歪んだ二疊程の座敷へ腰を掛ける...
長塚節 「須磨明石」
...柘植氏はそこへ腰を掛ける...
長塚節 「松蟲草」
...八五郎と並んで縁側に腰を掛けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...之に腰を掛ける女は最初他人をして後から推さしたものゝ如くである...
原勝郎 「鞦韆考」
...それはブラブラと下がっているその球へ猿が来て腰を掛けるとの意であろうが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...衣服を着替えて椅子(いす)に腰を掛けると...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...わたくしの寝床に腰を掛けるのでございます...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...ドルフとリイケとは行李を引き寄せて腰を掛ける...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...あいつのいつも腰を掛ける場所へでも連れて行ってくれ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いつもそれへ女が腰を掛けると...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...菩提樹の下のベンチに腰を掛ける...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...そしてその食卓の周圍には槲の壁板へ打ちつけた狹い棚木に腰を掛けるだけのいくらかの餘地はあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...寡婦達や母親達が腰を掛ける花崗石が置いてあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...腰を掛けると間もなく...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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