...肩で風切る武士の腰の物に...
石川啄木 「菊池君」
...竜次郎は着衣類や大の腰の物を残したからだ...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...「図書室から司令官殿の腰の物を取って来てくれ」召使いが立上ってから...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...あれは歩兵さん方でございます、はじめに参りましたのが土屋様のお邸の歩兵さん、あとから鉄砲を持って参りましたのが西丸の歩兵さん、今にもこれへ押上って参ることと思います、お腰の物、お懐中物、残らず次へ持参致させました」「小癪(こしゃく)にさわる奴共」とおこったけれども、彼等を相手に争う気にもなれません...
中里介山 「大菩薩峠」
...已(やむ)を得ずこれも腰の物を抜いて立向ったが...
夏目漱石 「それから」
...御腰の物の拵(こしら)えも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰の物は鞘(さや)ごと拔いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腰の物は鞘(さや)ごと抜いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...將軍家の腰の物を預つて盜まれたのでは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「飯が濟んだら腰の物の手入れをしよう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――そのお腰の物を拝見いたしたい」娘は黙って両刀を差出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...翌る日髪の道具と腰の物を売って三百両になるはずでございました」お嘉代の調子は上摺(うわず)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのお腰の物を」平次は死骸の側に進み寄ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ腰の物を便りにするような気になる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...T「今の旦那のお腰の物」三次「馬鹿」と叱って...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...お腰の物などもやむなく頂きましたが...
山本周五郎 「末っ子」
...腰の物を抜いたと見て...
吉川英治 「私本太平記」
...お腰の物を見たせつなに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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