...葉子は枕(まくら)もとの椅子(いす)に木村を腰かけさせて...
有島武郎 「或る女」
...千代子がその右の縁に腰かけて末の子を膝にし...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...指定された石のベンチに腰かけて...
江戸川乱歩 「影男」
...その岩の上に腰かけたまま...
江戸川乱歩 「大金塊」
...その時ベルリンに腰かけていた四十過ぎの女も...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...人の膝の上に腰かけていたくらいだ...
大杉栄 「獄中消息」
...夏場とおなじ縁台に腰かけて...
高見順 「如何なる星の下に」
...ソフアに並んで腰かけて...
太宰治 「道化の華」
...縁に腰かけて着物の襟(えり)をなほしたり帯をむすびなほしたりしました...
土田耕平 「峠」
...低い窓に腰かけていた...
徳田秋声 「足迹」
...(陸揚げをした庭石らしいのに腰かけ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...川岸の御旅館醉月(すゐげつ)の二階の縁側の籐椅子に腰かけて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...彼は唇をきゅっと噛みしめて腰かけ...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...……コイツはキチガイ……」「畜生……まだ云うかッ……」白坊主は三好を抱えたまま腰かけの上に坐り直した...
夢野久作 「オンチ」
...どさりと身体を投げ出すように真紀子の横へ腰かけた...
横光利一 「旅愁」
...南縁の沓脱石(くつぬぎいし)に腰かけていた五分月代(さかやき)優(やさ)がたの浪人が...
吉川英治 「剣難女難」
...附近の腰かけ茶屋で訊いてみると...
吉川英治 「私本太平記」
...縁に腰かけて草鞋を穿いていても誰一人声をかける者もなかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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