...黒い筒袖を着ている腕が...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...私は自分の片腕を眼にあてて...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ただ一見せば欧州は腕力の世界なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...たつは僅かに脇をあけたが、私が手を上げると、直ぐ腕を縮める...
外村繁 「澪標」
...危なくお上の手にかかってこの腕が後ろへ廻るところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...腕がむず痒(がゆ)いような気持がしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...愛一郎の二の腕に噛みついた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...小川中佐の太い腕にすがりついた時...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...私の腕が、空気を問題の他とすれば、そんな癖が生じて以来はじめて掴むことを得られたのは天狗洞の木刀だつたわけである...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...思はずそろつた動作で鉄の棒を持ちあげるほどの重々しい思ひで徐ろに腕組をすると...
牧野信一 「バラルダ物語」
...そしたら、自分の腕の短さ、その円さをすっかり忘れていたので、下の金具にチリッとして、本当にチリッと云ったような大きい感じでハッと目をさまし、オリーブ油をぬってねましたが、次の日われらのお医者が見てしっ布しろというので、あの形です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ともかく腕に自信をつけたし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...客を見て板前が腕を揮う...
山本笑月 「明治世相百話」
...彼女の看護婦としての腕前は申し分ないどころの騒ぎではなかった...
夢野久作 「少女地獄」
...鯉口の腕をひねって詰め寄ると...
吉川英治 「剣難女難」
...じゃまになる喉(のど)の腕(うで)をふりほどいた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...腕を拱(く)んで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...にゅーっと一本の腕が出て...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
便利!手書き漢字入力検索