...その又リアリズムに叩きこんだ腕はマテイスの畫に精彩を與へてゐるものの...
芥川龍之介 「二人の紅毛畫家」
...相手は六条の頸(くび)にまきつけた腕をぐんぐん締めつけてくる...
海野十三 「空中漂流一週間」
...あたしの左右の腕は...
海野十三 「俘囚」
...道夫は雪子の手首をそろそろと腕の方へとなであげていった...
海野十三 「四次元漂流」
...小林君の腕をつかんで...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...妻の腕に抱かれて足を伸ばしてゐる...
千家元麿 「自分は見た」
...腕車(くるま)が幾臺となく置いてある...
徳田秋聲 「絶望」
...ざまを)庄吉は腕を斬った調所へ...
直木三十五 「南国太平記」
...腕の方も大したものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...大変な事が――」外交記者中の辣腕(らつわん)...
野村胡堂 「音波の殺人」
...酒に酔つた加野にゆき子は腕を傷つけられたのだ...
林芙美子 「浮雲」
...大理石の爐棚に腕を凭(もた)せかけて立つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ロクな腕前は見せられないで...
正岡容 「寄席」
...むしろかかる紀行の中へかかる世俗的な目的をも加えしかも充分に成功したる楽天の手腕には驚かざるを得ない...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...相手の腕へ腰をもたせかける...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...私の細腕のかせぎで一家弟妹なんとかその日その日を過ごし...
吉川英治 「紋付を着るの記」
...両の腕が一ぺん二へん...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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