...下からは逞(たくま)しい子分が腕を鳴らしているのである...
海野十三 「地中魔」
...僕の射撃の腕前をお眼にかけるばかりですよ」明智は言いながら...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...腕の振いどころが無くなりました...
太宰治 「きりぎりす」
...」その時マドレーヌ氏は腕を組み...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...合点が行かぬ」「腕が優れているからであろう」と...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...駕の中に、垂れをあげた津軽越中守が、腕組して、水を眺めていた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...これを翳(かざ)して思う如く人々を驚かし給え」ランスロットは腕を扼(やく)して「それこそは」という...
夏目漱石 「薤露行」
...三人の腕の強い武士が...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...親分は江戸中で評判の腕利き...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼の腕と脚とをつかまえました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...稻子さんの方でもなんだか僕のやうな腕白者がゐたやうな氣がしてゐるかも知れません...
堀辰雄 「二人の友」
...バーニ先生はジェシの腕に手を置き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...たぶん腕が鈍ったか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...そしたら、自分の腕の短さ、その円さをすっかり忘れていたので、下の金具にチリッとして、本当にチリッと云ったような大きい感じでハッと目をさまし、オリーブ油をぬってねましたが、次の日われらのお医者が見てしっ布しろというので、あの形です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたりを見廻して腕を組んで考えたが何か二三度うなずいて手紙を仕舞い...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...いよいよ凄腕を揮(ふる)って...
吉川英治 「大岡越前」
...若い父の腕にも重かった...
吉川英治 「新書太閤記」
...シュザンヌは泣き叫んでその腕に取り縋った...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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