...しばらくは両腕を胸に組んで...
芥川龍之介 「路上」
...ケンが右腕をすばやく引く...
海野十三 「恐竜島」
...また腕時計を見て言いました...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...姉の脚絆(レギンス)を両腕にはめて...
太宰治 「人間失格」
...下げ皮に白い腕を延べた...
田山花袋 「少女病」
...『あの藤色の娘から肩と腕だけを頂戴して...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...へへへへへ」おりから小間使いが水引かけたる品々を腕もたわわにささげ来つ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一八一四年ごろから初まり右党の手腕家ヴィレル氏が頭をもたげた一八二〇年ごろに終わったこの小期間に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は両腕をひろげ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だいそれた色師の腕が憎いと...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして尾州家は、十七歳の鈴木千七郎殿を江戸表へ差しつかわし、水野越前守殿の面前に立たせました」「相手が悪いね、越前守ときた日には、あの通りのやり手であるのみならず、その弁舌ときた日には、徳川三百年でも、ちょっと比較のない男だよ、弁舌がさわやかで、威力があって、男ぶりがよくて、腕が出来ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...嘘(うそ)でも偽(いつわ)りでもないんですもの」「なるほど」津田は腕を拱(こまぬ)いて下を向いた...
夏目漱石 「明暗」
...何處の何奴(どいつ)で御座います」腕の痛みにも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「今日こそこの腕にものをいわせてみせるぞ」「もちろんみごとになさるでしょう」と玄四郎が云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...左腕を繃帯と油紙で釣った志免警視が...
夢野久作 「暗黒公使」
...倉橋剣助などの腕ききが揃っていた...
吉川英治 「大岡越前」
...その中にゃ十万円もする腕環がはいってると言ッてベソを掻(か)いてたから...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...官兵衛はわが右腕だぞと...
吉川英治 「黒田如水」
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