...いや」と言ってK君の腕を抑えました...
芥川龍之介 「手紙」
...お定は生れて初めて腕車に乗つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...ウララは苛々(いらいら)した様子で彼の腕に手をかけ...
海野十三 「人造人間事件」
...巨人は、腕ばっかりで、からだがないのかもしれない...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...」「何を一体? 僕が何者か知らないのですか? 仲間と僕のことは書類になかったのですか? ラリーのことは何もお聞きでない? 凄腕の航宙士ですよ! ラリーがいなかったら...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「親友たち」
...今日に至るまで腕力主義の社会に横行したるゆえんのものはただ人の妄想よりして利己主義と一致したるものとなしたればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...腕組をして「この姉が...
直木三十五 「南国太平記」
...腕ずくで取り返せるなら取り返してみろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その太い腕を得意気に振廻してゐる光景のみが...
中原中也 「校長」
...嬰児(みどりご)ごとき腕(かひな)して絃(いと)うたあはせはやきふし...
中原中也 「山羊の歌」
...先づ、腕の良いのでは、大路地の九頭龍求女(くづりゆうもとめ)、九州浪人でこいつは強いの強くねえの――」「あんまり強いのは、自分が飛び出さうとするから困るぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さそりの腕のやうに...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...腕(うで)が一本しかないものもありますし...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...鬼に腕を抜かれたなどという話が...
柳田国男 「年中行事覚書」
...強く甲谷の首がオルガの片腕に締めつけられた...
横光利一 「上海」
...腕拱(こまね)いて...
吉川英治 「大岡越前」
...武松の片腕が軽々と抱え上げたからである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黙然と腕ぐみしたまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索