...しっかりと腕ぐみをして...
大杉栄 「獄中消息」
...それを美とするには手腕を要する...
高浜虚子 「俳句への道」
...それは、腕力でしかない...
太宰治 「如是我聞」
...その臙脂(えんじ)や、香りや、太い腕や、貪食(どんしょく)やで、厭(いや)になっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お角さんの腕の振いどころというのも妙なもんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな變物がどうして世の中を渡れやうかと思ふと腕が拔群であるためにどこへ行つても珍重されるので彼はむしろ心中に苦しみがない...
長塚節 「我が庭」
...平次はまだ深々と拱(こまぬ)いた腕を解こうともしません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は小さな子供を左右の腕に一人ずつ抱いて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...うちのお父(とつ)つあんだつてなかなかの凄腕よ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...此方を向いて腕を挙げながら切りと何か喚いてゐたが...
牧野信一 「バラルダ物語」
...さあ、そこで二人は全力を尽して、かわるがわるちょっとの間をおいては、肩といわず、二の腕といわず、胸もとといわず、互いになぐり合った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...狼に食われた子供の首飾(くびかざり)・腕飾の落ちたのを...
柳田国男 「山の人生」
...黒い腕で錠前を引き切って中の宝物をすっかり運び出して...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...卑弥呼の腕を突き払った...
横光利一 「日輪」
...兄の腕頸を抱えたまま...
吉川英治 「剣難女難」
...そんな外交的手腕を...
吉川英治 「三国志」
...腕捲りをして前へ立った...
吉川英治 「醤油仏」
...自分たちの腕力が...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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