...一腔(いつかう)の詩情殆(ほとんど)永井荷風(ながゐかふう)氏を想はしむるものありと云ふべし...
芥川龍之介 「骨董羹」
...突然なまぐさいものが咽喉(のど)から口腔いっぱいに拡がって来た...
梅崎春生 「日の果て」
...その切り取った腹腔(ふっこう)のところから...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...そして大胆なるこの表現とに萬腔(まんこう)の敬意を表するものだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...満腔の熱情を灑ぎて...
高木敏雄 「比較神話学」
...松崎といふ田舎街で『歯科口腔専門医院』の看板を見つける...
種田山頭火 「行乞記」
...私は依然として口腔外科へは週に一度...
外村繁 「澪標」
...鼻腔が可笑(をか)しいといふのぢやない...
中原中也 「夏と悲運」
...七月十一日から始った口腔内の出血が...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...満腔(まんこう)の毒血を相手の頭から浴びせかけ得る偉大なる俳優であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...穴をあけてからでもまだ口腔から呼吸することは出来...
北條民雄 「続癩院記録」
...植物性物質の醋酸(さくさん)醗酵のために胃のなかに(あるいはまた別の原因のためにべつの体腔中に)ガスを発生して...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...記者は満腔の敬意と謝意とを表しないわけに行かぬ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...憐れな運命の持主に満腔(まんこう)の同情を寄せると同時に...
夢野久作 「老巡査」
...鼻腔(びこう)から洩る息が聞える...
吉川英治 「上杉謙信」
...鼻腔はあらい呼吸(いき)につかれる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...満腔(まんこう)の好意をもっていたのであるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...馬は鼻腔をひらいて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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