...我我は我我の存在に満腔(まんこう)の呪咀(じゅそ)を加えなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...誰か満腔の誠意を以て歓呼の声を揚げざらむ...
石川啄木 「渋民村より」
...満腔(まんこう)の不平を抱いて放浪していた時...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...私は私の満腔(まんこう)の同情をもって...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...その口腔(こうこう)に含まれた空気は...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...自分の知っている老人で七十余歳になってもほとんど完全に自分の歯を保有している人があるかと思うと四十歳で思い切りよく口腔(こうこう)の中を丸裸にしている人もある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...私は口腔外科へは三年近く通っている...
外村繁 「日を愛しむ」
...口腔外科では心配ないと言われてはいるのだがね...
外村繁 「日を愛しむ」
...わしは腔線と訳した...
直木三十五 「南国太平記」
...今なおわたくしの旧著を精読して批判の労を厭(いと)わない人があるかと思えば満腔(まんこう)唯感謝の情を覚ゆるばかりである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...鼻腔が可笑(をか)しいといふのぢやない...
中原中也 「夏と悲運」
...海野君に満腔の好意を持っていることを私は知っている...
野村胡堂 「無題(故海野十三氏追悼諸家文集)」
...それに次いでお目見得をしたのは*3紙腔琴(シャルマンカ)であった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...どすぐろい口腔から火のやうに凄じい酒気をハアハアと吐き出しながら私に迫つた...
牧野信一 「毒気」
...そつと鴉の羽根で泥のやうな鼻腔を擽つてやつた...
牧野信一 「剥製」
...女は鼻腔であらい呼吸になり...
山川方夫 「愛のごとく」
...一粒づつ滿腔の光りを放つて靜まつてゐた...
横光利一 「妻」
...膨(ふく)らんだ鼻腔(びこう)に見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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