...我我は我我の存在に満腔(まんこう)の呪咀(じゅそ)を加えなければならぬ...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...外にならべてあった内臓を一つ一つ空洞になった胸腔や腹腔のなかに抛(ほう)りこみはじめた...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...脳髄のあるべき頭骨内の腔所が今日の人間にくらべるとはるかに狭いことなどから考えると...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...哲士の性情を論ずといふかその胸にはすなはち大慈大悲の霊泉を湛へその腔にはすなはち神妙壮美の世界観を包蔵す...
津田左右吉 「史論の流行」
...伴奏に紙腔琴(しこうきん)をまわしているばあさんの横顔が象徴的である...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その雌の体内で外套膜腔(がいとうまくこう)の中に奇妙な細長い虫のようなものが見出された事があるので...
寺田寅彦 「話の種」
...一腔(こう)の憤怨(ふんえん)焔(ほのお)のごとく燃え起こりたる千々岩は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私は口腔外科へ行った...
外村繁 「日を愛しむ」
...青銅製口装(くちごめ)五十斤の滑腔砲を発射させたのは...
直木三十五 「南国太平記」
...腔は支持材または類似の材料を広げたリントのパッドを詰める...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...紙腔琴(シャルマンカ)の内部に甚だ勇ましい笛管(ふえ)が一本あって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...紙腔琴(シャルマンカ)も一緒に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...かく迄も後進の言動を留意し指導して下さる同氏の御熱心に対して茲(ここ)に謹しんで満腔の敬意を払う次第である...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...告げぬかの際どいクライマックスに到達しようという……よろしく満腔の御期待をもって……【溶暗】……【字幕】 実母と許嫁(いいなずけ)と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鼻腔で息をした後...
吉川英治 「三国志」
...勿論沢庵に満腔の敬意を払っていたに違いないが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...鼻腔(びこう)からひくい呻(うめ)きに似た息を発し...
吉川英治 「平の将門」
...鼻腔からふとい息を吐いた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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