...腓の張りは何時の間にか忘れていた...
田中貢太郎 「地獄の使」
...脚の腓(ふくらはぎ)のところが押しつけられるようで...
田山花袋 「一兵卒」
...フェッジウィッグの腓(ふくらはぎ)からは本当に火花が出るように思われた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...その腓(ふくらはぎ)は踊のあらゆる部分において月のように光っていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...実際行潦(ぬかるみ)へ左の足を腓腸(ふくらはぎ)まで蹈み込んだ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...腓(こむら)に何か重い物を縛りつけているようで...
直木三十五 「南国太平記」
...綱手が自分の腓を揉んでいる時...
直木三十五 「南国太平記」
...いつの間にか、腓から、向う脛も、探ると、べっとりと、指が粘って、脚絆の上へも、微かに血が滲み出していた...
直木三十五 「南国太平記」
...斉興の腓を揉んでいた...
直木三十五 「南国太平記」
...腓(ふくら)っ脛(ぱぎ)に...
久生十蘭 「一の倉沢」
...顔も、腓らッぱぎも、どこもここものんびりしていて、こんなパテティックな日には向かないとんまな出来なもんだからとかく誤解を受けて損をするが、平気がケロリという意味なら、あたしにもすこしいうことがある...
久生十蘭 「だいこん」
...その薔薇(ばら)いろの腓(ふくらはぎ)に...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...腓(こむら)を大部分噛み割(さ)かれ病院へ運ばるるを見た...
南方熊楠 「十二支考」
...臀(しり)と腿(もも)と腓(ふくらはぎ)は大なるを欲し...
南方熊楠 「十二支考」
...スパニアの長靴で腓腸(ふくらはぎ)を締め附けられたように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...腓腸(ふくらはぎ)の贋物(にせもの)を食っ附けて歩いているのよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...腓(こむら)を手当てしてやったばかりの将校候補生の繃帯を今一度解いて...
夢野久作 「戦場」
...時日が経過すれば自然と回復すると思いますから……視力の方が二頭腓脹筋(にとうひちょうきん)の回復よりも遅れるかも知れませぬが……」「ウム...
夢野久作 「戦場」
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