...白栲(しろたへ)の袖(そで)著具(きそな)ふ六手腓(たこむら)七に虻(あむ)掻き著き...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...この五六日水気の来たような感じのあった右の足の腓(こむら)の筋が...
田中貢太郎 「地獄の使」
...腓(ふくらはぎ)のところどころがずきずきと痛む...
田山花袋 「一兵卒」
...次の瞬間にその腓(ふくらはぎ)がどうなるか予言せよと云われても...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...人間の頭部「かうべ」「くび」に連関して「かぶと」「かむり(冠)」「かぶり」「かぶ(株)」「かぶ(頭)」「くぶ(くぶつち)」「こぶ(瘤)」「かぶら(蕪菁)またかぶ」「かぶら(鏑)」「こむら(腓)」「こむら()」などが連想される...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...イワンの足が腓腸(ふくらはぎ)まで見えなくなつた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...実際行潦(ぬかるみ)へ左の足を腓腸(ふくらはぎ)まで蹈み込んだ...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...艮卦の艮其背・艮其趾・艮其腓・艮其限・艮其身・艮其輔...
内藤湖南 「易疑」
...腓返(こむらがえ)しでもしたのかなァ」と...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あなたってほんとに愉快ねえ」腓(ふく)らっ脛へ靴の先が飛んできた...
久生十蘭 「だいこん」
...腓(こむら)がこむらの役をしなくなると...
久生十蘭 「だいこん」
...腓(ふくらはぎ)も真黒(まっくろ)です...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...その薔薇(ばら)いろの腓(ふくらはぎ)に...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...臀(しり)と腿(もも)と腓(ふくらはぎ)は大なるを欲し...
南方熊楠 「十二支考」
...顏は見なくとも腓脛を見てお腹は何時も一杯になつてゐた...
室生犀星 「巷の子」
...スパニアの長靴で腓腸(ふくらはぎ)を締め附けられたように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...腓腸(ふくらはぎ)の贋物(にせもの)を食っ附けて歩いているのよ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...後方から味方の弾丸に腓(こむら)を射抜かれたのです...
夢野久作 「戦場」
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