...鉄は湿気や塩分の影響で腐蝕する...
...この金属は腐蝕に強い素材でできている...
...非常に強い酸によって腐蝕することがある...
...車両の腐蝕予防のため、洗車後にコーティングをする...
...腐蝕したパーツを交換する必要がある...
...あるいは病毒のために身体の腐蝕するをいい...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...塩分で黒く腐蝕していた...
梅崎春生 「幻化」
...日本魂を腐蝕する毒素の代りにそれを現代に活かす霊液でも...
寺田寅彦 「変った話」
...並んだ歯の一本がむしばみ腐蝕(ふしょく)しはじめるとだんだんに隣の歯へ腐蝕が伝播(でんぱ)して行くのを恐れるのであろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...虫に食われ世に忘れられ、疣(いぼ)や黴(かび)や吹き出物などが一面に生じ、よろめき、腐蝕され、見捨てられ、永久に救われない、そのみじめな年老いた巨獣、四つ辻(つじ)のまんなかに立って好意の一瞥(いちべつ)をいたずらに求めてるその一種の巨大なる乞食(こじき)は、これもひとりの乞食、足には靴(くつ)もなく、頭の上には屋根もなく、凍えた指に息を吐きかけ、ぼろをまとい、人の投げ与える物で飢えをしのいでるあわれな小人に、憐愍(れんびん)の情を寄せてるかのようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四方への分岐、塹壕(ざんごう)の交差、枝の形、鴨足(かもあし)の形、坑道の中にあるような亀裂、盲腸、行き止まり、腐蝕した丸天井、臭い水たまり、四壁には湿疹(しっしん)のような滲出物(しんしゅつぶつ)、天井からたれる水滴、暗黒、実にバビロンの町の胃腸であり、洞窟(どうくつ)であり、墓穴であり、街路が穿(うが)たれている深淵(しんえん)であり、かつては華麗であった醜汚の中に、過去と称する盲目の巨大な土竜(もぐら)が彷徨(ほうこう)するのが暗黒の中に透かし見らるる、広大なる土竜(もぐら)の穴であって、その古い吐出口の墓窟のごとき恐ろしさに匹敵するものは何もない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...父は実際に於て年々此生活慾の為(ため)に腐蝕されつゝ今日に至つた...
夏目漱石 「それから」
...御劒の刀身は青く腐蝕してゐるけれども...
野上豐一郎 「奈良二題」
...ひどく腐蝕して居た欄干は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...灰色に腐蝕(ふしょく)して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...春の芽生私は私の腐蝕した肉體にさよならをしたそしてあたらしくできあがつた胴體からはあたらしい手足の芽生が生えたそれらはじつにちつぽけなあるかないかも知れないぐらゐの芽生の子供たちだそれがこんな麗らかの春の日になりからだ中でぴよぴよと鳴いてゐるかはいらしい手足の芽生たちがさよなら...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...花崗岩の腐蝕した白砂土が...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...何か腐蝕性の薬品が彼の身体のまわりに流れた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...歳月の腐蝕を受けずに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...磨(す)り(へ)らされてゐます――錆(さ)びた釘のやうに腐蝕してゐるのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...腐蝕作用はこんな風にも出るのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう烈しい腐蝕で靴をかける度びに破片がぼろぼろ崩れ落ちた...
横光利一 「旅愁」
...腐蝕期(ふしょくき)に入っている平家の地盤で...
吉川英治 「源頼朝」
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