...鉄は湿気や塩分の影響で腐蝕する...
...この金属は腐蝕に強い素材でできている...
...非常に強い酸によって腐蝕することがある...
...車両の腐蝕予防のため、洗車後にコーティングをする...
...腐蝕したパーツを交換する必要がある...
...これは海岸から持って来た、丸い、腐蝕された石を、白いしっくいの中に置き、注意深く平にしたもので、上には屋根瓦がのせてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...塩分で黒く腐蝕していた...
梅崎春生 「幻化」
...この夫を持ち得ぬ婦人が実に社会のバチルスとなって風俗を腐蝕せしめる...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...まず植物の根の細胞を腐蝕し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また木函が腐蝕しないように...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...釘鋲(くぎびょう)等を用うればその部分より腐蝕浸水しやすきため...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...台湾(たいわん)のある地方では鉄筋コンクリート造りの鉄筋がすっかり腐蝕(ふしょく)して始末に困っているという話である...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...わたしは片隅で精神的に腐蝕しながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...――その貴重な余地を腐蝕(ふしょく)させられたような心持になります」K君はまだ私の云う事を肯(うけが)わない様子であった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...ひどく腐蝕して居た欄干は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...歳月の腐蝕を受けずに...
久生十蘭 「蝶の絵」
...時間は苦痛を腐蝕させる...
堀辰雄 「不器用な天使」
...少しも腐蝕する事なき四肢(しし)を形ちよくそろへた老婆の屍体は...
松永延造 「アリア人の孤独」
...まるで腐蝕されたような黒漆な石器や...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...自分は地金を塩化鉄で腐蝕させずにそのまま黒色を出す方法を長らく研究しているのだがいまだに思わしくいかないのでお前も暇なとき自分と一緒にやってみてくれないかというのである...
横光利一 「機械」
...それで私は軽部が私を窓の傍から劇薬の這入っている腐蝕用のバットの傍まで連れていくと...
横光利一 「機械」
...殊に真鍮を腐蝕させるときの塩化鉄の塩素はそれが多量に続いて出れば出るほど神経を疲労させるばかりではなく人間の理性をさえ混乱させてしまうのだ...
横光利一 「機械」
...もう烈しい腐蝕で靴をかける度びに破片がぼろぼろ崩れ落ちた...
横光利一 「旅愁」
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