...後ろから附いて來るお鳥が腐れ縁といふ鎖りを引き摺つた痩せ犬であるやうに思はれた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これが本当の腐れ縁だ...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...一と思いに腐れ縁を切ってしまわなくっちゃというので...
大杉栄 「獄中消息」
...あゝ何といふ腐れ縁だらう!暁...
種田山頭火 「行乞記」
...どうせ腐れ縁だから...
徳田秋声 「縮図」
...それからの腐れ縁じゃないか知らなどとも考えてみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...当座の腐れ縁とはいえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...とにかく安心のできる人里までは送り届けてやらねばならない腐れ縁だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...腐れ縁といえば、信州の浅間の湯から、この女にとりつかれている...
中里介山 「大菩薩峠」
...切っても切れない腐れ縁の一つかなにか知らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてこの独占会社が従来政党とどういう腐れ縁があり...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...鮨じゃないがこれも腐れ縁でねえ……」三津五郎(みつごろう)常盤橋御門内...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「これが世に言う腐れ縁さ...
久生十蘭 「魔都」
...醜貌の上に無教養至極だつた女との腐れ縁の生活が絶えようとしてはまた続き...
正岡容 「滝野川貧寒」
...君とは全く腐れ縁と云ふんだらうね...
眞山青果 「茗荷畠」
...腐れ縁さ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...どうせ腐れ縁となった御方とは切れぬ仲だ...
吉川英治 「剣難女難」
...榊原はどうせ腐れ縁だ...
吉川英治 「松のや露八」
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