...明暮時計で時刻を確認する...
...明暮の空気がどことなく切なく感じられる...
...明暮色の空に、織姫と彦星が輝いていた...
...大学生活を送る上で、明暮を問わず努力が必要だ...
...明暮交代で業務を引き継ぐことが大切だ...
...そして明暮(あけくれ)蔬菜の生長を見て楽んでいるうちに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...明暮(あけく)れその影響を受けております...
高浜虚子 「俳句への道」
...公は六十年にわたって明暮に源氏を読み「これを見れば延喜の御代に住む心地する」といっていた...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...其の側女日ごろ野辺の若艸つのぐむことをのみ明暮の楽みとなせし女子なりければ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...十二の年(とし)より十七まで明暮(あけく)れ顏(かほ)を合(あは)せる毎(たび)に行々(ゆく/\)は彼(あ)の店(みせ)の彼處(あすこ)へ座(すわ)つて...
樋口一葉 「十三夜」
...姿形(すがたかたち)のうるはしきのみならで心(こゝろ)ざまのやさしさ情(なさけ)の深(ふか)さ絲竹(いとたけ)の道(みち)に長(た)けたる上(うへ)に手(て)は瀧本(たきもと)の流(なが)れを吸(く)みてはしり書(がき)うるはしく四書五經(ししよごけい)の角々(かど/″\)しきはわざとさけて伊勢源氏(いせげんじ)のなつかしきやまと文(ぶみ)明暮(あけくれ)文机(ふづくゑ)のほとりを離(はな)さず...
樋口一葉 「別れ霜」
...それはまるで命をけずられるようなひどい明暮れで...
久生十蘭 「黄泉から」
...私は明暮(あけくれ)この本をひっくり返して見ては色々の植物の名を憶えた...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...明暮凶事のないように...
正岡容 「我が圓朝研究」
...けれども明暮(あけくれ)子良(しりやう)がどんなに待つても天人の母は帰つて来ません...
宮原晃一郎 「子良の昇天」
...奈落のどん底に突落された様な明暮れの中に栄蔵は激しい肉体の悩みと心の悩みにくるしめられた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...一応困る明暮を、困らないでゆく、そこに質が変化されます、暮しの内容についての感覚が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そんなものは影もないプロザイックな明暮のまま...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...足もつめたくはおありにならないでしょう? こういう秋の季節の明暮...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...魚(うお)積む舟の岸に寄る月重辰(じゅうしん)露の身の島の乞食(こじき)と黒みはて 翁次第にさぶき明暮(あけくれ)の風知足(ちそく)是(これ)は『千鳥掛集(ちどりがけしゅう)』の一聯(いちれん)であった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それから自分が虫も殺さぬ宣教師となって明暮れ神の道を説きながら...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...明暮れ試験管と血液に親しんでいた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...明暮(あけくれ)するまで也...
吉川英治 「折々の記」
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