...腐るべきものは木の葉といわず小屋といわず存分に腐っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...心の腐るような気持になることがないではないけれど...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...この雨にみんなの心が腐る...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...冬の余所(よそ)行きを拵えて頂戴」「僕は当分そんな物は買ってやらんよ」「どうしてなの?」「着物は腐るほどあるじゃないか」「腐るほどあったって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...指が腐るぞ」益満は...
直木三十五 「南国太平記」
...源太郎は昨夜放つて置けば腐ると言つた相だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腐るまでそれを描くと...
久生十蘭 「予言」
...……あんまり、気が腐るけ、「六ゾロ」にでも寄って、源公と一杯やろうかと思うて、行きよった」「労働組合が出来ても、うまい具合には行かんとみえるな」「勝則が、やっと、仲仕の組合を作って、いろいろやっとるけんど、……資本家というものは、なかなかなあ...
火野葦平 「花と龍」
...腐るまで取っておこう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...「ここには腐るほど食物がある...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...雨露の雫(しずく)に熟し腐るを山賤見出して持ち返り...
南方熊楠 「十二支考」
...どうして生きておれるんだろう? 死? シ? 腐るんだ...
三好十郎 「胎内」
...実のない稲、腐る稲、流される稲、砂をかむってとれぬ稲――米は不作どころではないかもしれぬという予想が、どこの農家にも拡がった...
横光利一 「夜の靴」
...林檎(りんご)が腐る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...気の腐るまま宿を出て...
吉川英治 「江戸三国志」
...この飯が腐るまで...
吉川英治 「江戸三国志」
...世を経(へ)なばよしなき雲もおほひなむいざ入りてまし山(やま)の端(は)の月難攻不落も、腐る時は腐る...
吉川英治 「新書太閤記」
...――若い骨が、腐るまでと、五十年の道中を、たった、三月か半年に、縮めようと努力している一角だった...
吉川英治 「無宿人国記」
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