...海へ持って行くとテムズ川の水ほど早く腐るものはない...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...腐るべきものは木の葉といわず小屋といわず存分に腐っていた...
有島武郎 「カインの末裔」
...臭(いき)を浴びても頬が腐る...
泉鏡花 「薄紅梅」
...失礼をかえりみず口の腐るような無礼な言いかたばかり致しました...
太宰治 「風の便り」
...東洋思想の解説者はなるほど腐る程いるかも知れない...
辻潤 「錯覚自我説」
...これを無視して造った文化住宅は数年で根太(ねだ)が腐るのに...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...若(も)し腐ることあるときは...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...死体が腐ろうが腐るまいが...
久生十蘭 「悪の花束」
...腐るものはなにもない...
久生十蘭 「手紙」
...いっしょに腐るわい」友田喜造が...
火野葦平 「花と龍」
...睡人を左へ右へ転ぜしめてその体の腐るを防ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...くよくよ腐る氣も起きないんだがといひ...
室生犀星 「めたん子傳」
...町を歩いていて鼻が腐るような事はありません...
森鴎外 「かのように」
...人間でなくとも動物の腐る臭を一度も嗅いだ事のない人がある筈はないが...
森於菟 「屍体異変」
...あげな歌バッカリ毎日毎晩歌わにゃならんちうたなら俺でも考える」「第一魚市場の魚が腐る」「アハハハッ……人間でも腐る...
夢野久作 「近世快人伝」
...やがては腐るもののおびただしい視線を吸いとって来た年月の...
横光利一 「旅愁」
...×林檎(りんご)が腐る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...幕府の御家人なら親木と一緒に腐るのが当然だし...
吉川英治 「松のや露八」
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