...しめり過ぎた処に蒔けば腐る...
石川三四郎 「百姓日記」
...湿つた空気に曝しておくと、鉄は腐る...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...埋められて腐るか...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...冬の余所(よそ)行きを拵えて頂戴」「僕は当分そんな物は買ってやらんよ」「どうしてなの?」「着物は腐るほどあるじゃないか」「腐るほどあったって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...板塀の腐るのを気にしたりして...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...腐るような雨の音を聞いて竜之助は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹様――金というものは腐るほどあっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...若(も)し腐ることあるときは...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...すまして阿彌陀樣の罰(ばち)にしても置けないぢやありませんか」八五郎腐るわけでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蛇腐るに随って腫れ減ずと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...中庭の黒い地面からはものの腐る温いにおいがした...
「赤い貨車」
...池水のやうになつて腐る...
森鴎外 「假名遣意見」
...腐るをアメルといふ動詞も東北にはある...
柳田國男 「食料名彙」
...腐るのを待って海へ放した...
山本周五郎 「ひとでなし」
...実のない稲、腐る稲、流される稲、砂をかむってとれぬ稲――米は不作どころではないかもしれぬという予想が、どこの農家にも拡がった...
横光利一 「夜の靴」
...この飯が腐るまで...
吉川英治 「江戸三国志」
...およそ桃の葉が落ちて渓水(たにみず)に入り久しく腐るものは必ず激毒をもっていますから馬にも飲ませてはいけません...
吉川英治 「三国志」
...幕府の御家人なら親木と一緒に腐るのが当然だし...
吉川英治 「松のや露八」
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