...鋭いメスで腐った肉を抉(えぐ)り取るような効果がありました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...女の腐ったみたいだからだ! だいたいおれは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...魂の腐った奴のすることだ...
豊島与志雄 「反抗」
...腐った魚肉のなお食せられんことを求むる主張にも似...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...幾百年の落葉の腐った大地は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この辺は湿気のひどいところで、天日の届かぬ床下に三年以上埋(うず)められたのですから、地湿りと黴(かび)で、滅茶滅茶に傷んでおりますが、埋めた時のままに相違はなく、腐った麻縄や、歪んだ蓋にも、後から手を加えた様子は見えません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...太陽の熱で腐った泥の中から生れたものかどうか...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...腐ったわらをなかにいれたまま...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...何だ」悦子は不貞腐ったように体を揺すって立上り...
久生十蘭 「魔都」
...果てはふて腐ったような様子さえ示すのでござります...
久生十蘭 「魔都」
...腐った菌類の独得の臭いが鼻をついてきた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...馬糞蕈馬の糞や腐った藁に生える菌に馬糞蕈すなわちマグソダケというのがあって...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...肺の腐った歌い手にすぐれたテノールの能力を与え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あんな穢(けが)らわしい腐った空気の中にいてはこっちまで堕落してしまう...
山本周五郎 「陽気な客」
...腐った舟板だの、アカ汲みだの、苫(とま)などが、舟の上から飛んで来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...腐ったままでいるような柴田修理勝家ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...藍紫色に腐った臓器や肉塊が...
蘭郁二郎 「魔像」
...息をしている死人や腐った頽廃者などの特権だ...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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