...ことに僕の親友だった嘴(くちばし)の腐った学生のラップは...
芥川龍之介 「河童」
...腐った物を食べたあとの胸のわるさに...
海野十三 「火星兵団」
...内地の将校のなかには腐った奴もいる...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...腐った木の上に出た大きな苔のような...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...塚のほとりに行って乱れ腐った死人のむくろを見れば観念が成就(じょうじゅ)し易(やす)いと云うことは...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...脳みその腐ったお袋さんだのが喋(しゃべ)りだすと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...腐った羽二重(はぶたえ)...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...不貞腐ったようすでそらうそぶいている...
久生十蘭 「魔都」
...猛暑天気に腐った果実ってとこですよ」グレディ主筆がまたうなずいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...彼のことをかげで「腐った赤ん坊」と呼んでいた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...人の鼻の先きであの腐った匂いをいきなりはじめたんですからね誰にしたって腹も立ちますよそいで御院主さんは立ちあがって垣根から隣りの畑を見てござらしただけですよ!」「君のお父さんの形相があんまり凄いので内の母は...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...赤だいこんの腐ったようなマネをするよりや立派じゃねえか!男1 なんだって...
三好十郎 「その人を知らず」
...腐った支柱がベリッと音を立てる)村子 あら! (ギクッとして立ちあがる)地震だ...
三好十郎 「胎内」
...納豆を喰うと掃き溜めの腐ったにおいがして...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...われわれの生活を奪うのは残酷ではありませんか」と社会主義の腐ったような理窟を...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...腐ったブリが忘れガタミじゃ詰らん」この洒落がわかったらしい...
夢野久作 「近世快人伝」
...腐った苫(とま)を敷いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...息をしている死人や腐った頽廃者などの特権だ...
和辻哲郎 「ベエトォフェンの面」
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