...腐ったような飯を沢山取り出し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...魚の腸(はらわた)が腐ったような異臭が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...諸君は腐った空気の中を...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...表情や物のいいようまで女の腐ったんみたいにねちねちしてて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...車中で揺られるたびに、五尺何寸かある大きな胃嚢(いぶくろ)の中で、腐ったものが、波を打つ感じがあった...
夏目漱石 「それから」
...腐った動物のあいだでウジが作られる事実...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...腐った古行李をもう担いで歩くのが...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...どっかから腐ったような革を三分の一ぐらいの安値で仕入れて来て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...腐った梨のような貌(かお)がにゅっと出て来た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...すぐ窓さきに隣の厠にひきつづいた湿っぽい腐った板囲い...
室生犀星 「幻影の都市」
...いかにも腐った卵には同じ臭がある...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...畳の腐った家から移り住んだ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...肺の腐った歌い手にすぐれたテノールの能力を与え...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...病葉(わくらば)も腐った桃の果(み)も...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「あいつは性根の腐ったことをした...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...腐った苫(とま)を敷いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...腐った舟板だの、アカ汲みだの、苫(とま)などが、舟の上から飛んで来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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