...その体のうちには腐った水がいっぱいに詰まっているように感じられた...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...腐った木の上に出た大きな苔のような...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...下には人参の切れっぱしやキャベツの腐ったような筋が二つ三つ沈んでいる...
大杉栄 「日本脱出記」
...大店(おおだな)は日に日に腐ったまま立ち枯れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...腐った羽二重(はぶたえ)...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...腐ったソフトを鷲掴みに...
野村胡堂 「踊る美人像」
...腐ったところを切って捨てたいが...
久生十蘭 「手紙」
...何だ」悦子は不貞腐ったように体を揺すって立上り...
久生十蘭 「魔都」
...なかば焼けなかば腐った大きな木の梁(はり)が...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...腐った梨のような貌(かお)がにゅっと出て来た...
北條民雄 「いのちの初夜」
...人の鼻の先きであの腐った匂いをいきなりはじめたんですからね誰にしたって腹も立ちますよそいで御院主さんは立ちあがって垣根から隣りの畑を見てござらしただけですよ!」「君のお父さんの形相があんまり凄いので内の母は...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...病葉(わくらば)も腐った桃の果(み)も...
山本周五郎 「日本婦道記」
...女の腐ったような卑怯みれんな手を使って...
山本周五郎 「ひとごろし」
...俺達(ヒト)の前で勝手な事をし腐ったのが癪に障るばっかりじゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...腐った豆腐や唐辛子の間の猿廻し...
横光利一 「上海」
...芸人が気が腐ったひには慾にも得(とく)にも舞台には立てませんよ...
吉川英治 「江戸三国志」
...腐った池が生む成長物でないものはない...
吉川英治 「大岡越前」
...腐った無花果(いちじく)のような...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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