...下には人参の切れっぱしやキャベツの腐ったような筋が二つ三つ沈んでいる...
大杉栄 「日本脱出記」
...たまたま腐った蛋白を喰って中毒した人があったからと云って蛋白質を厳禁すれば衰弱する...
寺田寅彦 「変った話」
...ぐっちゃりと腐った様になる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...赤くなって腐ったり...
直木三十五 「大阪を歩く」
...それを腐った西瓜(すいか)のように叩き割られちゃ――」「解ったよ八...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僕が未に世間から認められないために腐ったのだらうか...
原民喜 「馬頭観世音」
...腐った牡蠣(かき)のような色をした水が...
久生十蘭 「地底獣国」
...プンプンと魚の腐ったような臭いのする裸皮の皮衣をきて何処からともなくやって来て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...腐った菌類の独得の臭いが鼻をついてきた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...少し物の腐ったような匂いと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...或る興行資本家が小さな腐った小屋を一軒だけ当てがってくれるとカッとなってしまい...
三好十郎 「恐怖の季節」
...赤だいこんの腐ったようなマネをするよりや立派じゃねえか!男1 なんだって...
三好十郎 「その人を知らず」
...腐った部分をきれいに掻(か)き出してしまわなければならない...
山本周五郎 「つばくろ」
...女の腐ったような卑怯みれんな手を使って...
山本周五郎 「ひとごろし」
...われわれの生活を奪うのは残酷ではありませんか」と社会主義の腐ったような理窟を...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...汚(よご)れ腐った着物に...
吉川英治 「新書太閤記」
...腐った西瓜でも喰らって...
吉川英治 「宮本武蔵」
...腐った血の色だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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