...早くもその男の脾腹(ひばら)を斜めに...
芥川龍之介 「偸盗」
...一突きに脾腹(ひばら)を突かれたでしょう...
芥川龍之介 「藪の中」
...木村の手を持ち添えて自分の脾腹(ひばら)を押えさして...
有島武郎 「或る女」
...相手の脾腹めがけて...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...青竜王の脾腹(ひばら)をドンと蹴った...
海野十三 「恐怖の口笛」
...足を挙げてその脾腹(ひばら)と思うあたりを力一杯蹴上げてくれた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...くるしげに脾腹をおさえたまま...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あつしの脾腹(ひばら)へどかんと來た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脾腹の傷を覚られまいとする苦しさ...
山本周五郎 「お美津簪」
...牡鹿の横腹の脾腹のすぐ前のところから矢の羽根の部分がつき出ていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...われとわが脾腹(ひばら)へあてようとしたせつなである...
吉川英治 「大岡越前」
...得たりと背後(うしろ)の男が袴腰を避けて突き出した一刀が作左衛門の脾腹を突きとおすよと見えた...
吉川英治 「剣難女難」
...地についていた朱柄(あかえ)の槍(やり)を片手(かたて)のばしにかれの脾腹(ひばら)へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「うぬっ」武松の短剣が彼の脾腹(ひばら)を突き抜けていたかと見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...他の賊があわててその堂衆の脾腹(ひばら)へ横から刃を突っこんだので...
吉川英治 「親鸞」
...さなきだに重体の多市は脾腹(ひばら)を衝(う)たれてひとたまりもなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かれの脾腹(ひばら)を狙ってきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...脾腹(ひばら)を蹴とばされたんで」「よくねえ奴だ」半瓦(はんがわら)は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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