...戦後その身の閑(かん)なるがために所謂(いわゆる)脾肉(ひにく)の嘆(たん)に堪(た)えず...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...折に触れて渠らと邂逅して渠らの辣手(らつしゅ)を振う経営ぶりを目のあたりに見る度毎(たんび)に自分の経済的手腕の実は余り頼りにならないのを内心危(あぶ)なッかしく思いながらも脾肉(ひにく)に堪えられなかった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...大分脾肉(ひにく)の嘆(たん)に...
海野十三 「空襲葬送曲」
...脾肉(ひにく)の嘆といった言葉をも思わせる...
高見順 「いやな感じ」
...防共文化の日独協定の方は多少脾肉の嘆に耐えぬものがあるかも知れぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...脾肉の歎に堪えないと云ったような...
豊島与志雄 「悪夢」
...脾肉の歎を感ずるのが当然だ...
豊島与志雄 「条件反射」
...私(わたし)には脾肉(にく)の歎(たん)に堪(た)へないものがあるのである...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...脾肉(ひにく)の歎(たん)をもらす...
久生十蘭 「キャラコさん」
...隨分空しく脾肉を歎じてゐるのではないかと考へられる...
吉川英治 「折々の記」
...今日の社會でも――さういふ脾肉を嘆ずる不遇な人間といふものは何日の世の中にもある...
吉川英治 「折々の記」
...いかに脾肉(ひにく)を嘆じたところで...
吉川英治 「三国志」
...脾肉(ひにく)の嘆きもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
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吸わせる やはり野に置け蓮華草 上流階級
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