...それも大抵は近村の百姓や小商人(こあきんど)許(ばか)りなのだが...
石川啄木 「鳥影」
...立派な玉商人(たまあきんど)の売りますものも...
泉鏡花 「海神別荘」
...もしか眼の利く商人(あきんど)に見つかって掘り出されでもしようものなら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」商人(あきんど)は胡散さうな限つきで総長を見かへした...
薄田泣菫 「茶話」
...」女商人(をんなあきんど)はかう言つて帰つて往つた...
薄田泣菫 「茶話」
...商人(あきんど)の正面から...
直木三十五 「南国太平記」
...幸いにそこを通り合せた馬商人(うまあきんど)の耳に入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうすると一(ひと)つが」商人(あきんど)のいひ畢(をは)らぬうちにお品(しな)は「幾(いく)らなんでえ...
長塚節 「土」
...江戸中の商人(あきんど)仲間にも立てられた人間です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただ商人(あきんど)どもの手を拍つ音が市場の四方八方から聞えるだけである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「あれぢや商人(あきんど)にもなれんし...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...つまり小商人(こあきんど)の利害から割出される繁栄である故に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...乞食の旅行商人(たびあきんど)はニッコリ笑いました...
夢野久作 「若返り薬」
...二粒目の丸薬で旅行商人(たびあきんど)から若紳士の姿にかわった乞食は...
夢野久作 「若返り薬」
...上方の商人(あきんど)でおますが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...四国屋もまた蜂須賀家の御用商人(あきんど)――どうして彼らと懇意(こんい)なのか...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...金のほうで埋め合せがつくし」「ぞんぶんこの世を楽しむにかぎりまさあね」「何のために生れて来たんだ――といってあげたいのがいますからね」商人(あきんど)でもこの辺は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「商人(あきんど)といってもお前...
吉川英治 「宮本武蔵」
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