...脱離する:ビルの火災から脱離するために窓から脱出した...
...脱離防止:高速道路で車輪が脱落しないように、脱離防止装置が装着されている...
...意識脱離:瞑想の最中に意識脱離が起きた...
...俺はもうドン・ホアンを脱離してゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...『我』を脱離する法を悟れり...
トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 上田敏訳 「一僧」
...これより一の心状を脱離せしむる事これなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...人生を脱離して超越していると考えながらも...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...人生を脱離したごとく考えているのがやがて人生の渦中に立っているわけである...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ほしいままに人生を脱離したごとく考えているというのは片腹痛い感じがして...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...この程度のウソからさへ脱離しえないのか...
種田山頭火 「行乞記」
...雄の足の一部が子種を運ぶために脱離し...
寺田寅彦 「話の種」
...尤も種類によっては雄の足を脱離しなくってその代り雄は六本の足で相手を押さえ二本の足を外套膜の中に挿し込む...
寺田寅彦 「話の種」
...唯だ屬僚に對する關係より脱離するを得ざるが爲めのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その代りにステパンは世間を脱離したと云ふ感じが次第に強くなつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...それを脱離しなくてはならないものである限は...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...其中の或物はたしかに唐代肖像畫より全く脱離したる新しき手法のものあることは明かにして...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...日々(にちにち)平常の生活難に追はれて絶えず現実の感情より脱離する事なきも...
永井荷風 「江戸芸術論」
...一弾指頭(いちだんしとう)に脱離の安慰を読者に与うるの方便である...
夏目漱石 「虞美人草」
...身躯死、則靈魂脱離...
西周 「靈魂一元論」
...自己を空しゅうするとは吾我我執をさえも自ら脱離し得ない自己の無力を悟ることである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...自ら我執を脱離し得べきを信じ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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