...時によると脱線する事がないでもない...
芥川龍之介 「江口渙氏の事」
...が、それは大抵受取った感銘へ論理の裏打ちをする時に、脱線するのだ...
芥川龍之介 「江口渙氏の事」
...孔子様の被仰(おっしゃ)るには「名前が正しくないと話が脱線する」と...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...脱線することが出来ないのを脱線するのが...
種田山頭火 「行乞記」
...……今夜はみんな酔ひすぎて(五人共)あぶなく脱線するところだつた...
種田山頭火 「其中日記」
...酒を飲むと脱線する(いつもさうではないが...
種田山頭火 「其中日記」
...ついでにもう一歩脱線すると...
寺田寅彦 「相撲」
...もう一つ脱線すると源頼光の音読がヘラクレースとどこか似通ってたり...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...文献学というものが軌道を脱線すると文化にとってどんなに有害であるかということを指摘論証しようという思想だが...
戸坂潤 「読書法」
...しかし脱線することはなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ほんとうに脱線するかもしれない...
永井隆 「この子を残して」
...僕の弱点としてどうしても脱線する気になれないのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...間違ひ出すと何処迄も脱線するもの...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...車が脱線すると、車掌が凡そ狼狽の気色のない調子で車中の客に向つて、皆さん、どうぞ、ちよいとお降りを願ひます、陽気の加減かまた/\車が脱れました――こんなに長閑な天気の日だと、車掌はこんな冗談などをいつたりするのであつた...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...話は脱線するがこのアラスカ丸の船長はむろん独身生活者(ひとりもの)で...
夢野久作 「難船小僧」
...……少々脱線するようだがここから話さないと筋道が通らないからね……しかも内地の近海漁業は二千五百年来発達し過ぎる位発達して...
夢野久作 「爆弾太平記」
...……ウン……そこでモウ一つ脱線するが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ところで又一つ脱線するが...
夢野久作 「爆弾太平記」
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