...大義の仮面は永久に脱することを得ないものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...「此に至りて伯も亦スラーヴ人の本色を脱する能はず候...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...大王は苦境を脱するため種々苦心し色々の機動を試みたが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...いかにもがいても焦(あせ)ってもこの大なる牢獄から脱することはできぬ...
田山花袋 「一兵卒」
...彼驚いて曰く「否々余は苦痛より脱するを欲す...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...学問の所謂自由というものも唯名的性質を脱することが出来るであろう(学問に於ける自由――それこそ学問性である――は何か「強制の欠落状態」というようなものであるのではなくして...
戸坂潤 「科学方法論」
...その恐怖から脱するためには...
外村繁 「日を愛しむ」
...苦と健鬪して苦の原因を絶つた時にも勿論苦を脱することが出來るのでありますけれども...
朝永三十郎 「學究漫録」
...身体の牢獄(ろうごく)から脱することであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから脱することを承諾したときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこから脱することであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...新撰組を脱するには死を以てしなければならないのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...支配から脱する事を望みたい...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...又は國籍を離脱する自由を侵されない...
日本国 「新憲法の解説」
...尋常一様の経歴ある作者の文学は到底陳套(ちんとう)を脱する能はざるべし...
正岡子規 「俳人蕪村」
...柏軒は幸にして苦境を脱することを得たと云ふのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それ以外に逸脱する事はありません...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...一時の当惑から脱すると...
吉川英治 「三国志」
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