...「親分、何の手紙で?」「何でも無いよ、――身に覺えの無い者は、あれを見ても何とも思はないが、脛に傷持つ奴は、あわてゝ飛んで來る禁呪(まじなひ)が書いてあるのさ」「へエ――」「これで宜し、晩までは暇だ、――八、一杯附き合はうか」「冗談でせう、親分」「大眞面目さ、今夜こそ命のやり取りだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脛に傷持つ方々が意外の数だというんです...
牧野信一 「鬼涙村」
...脛に傷持つ方々が意外の数だといふんです...
牧野信一 「鬼涙村」
...私であるといふことを悟られたら激しく冠りを曲げて脚蹴にでもされるだらう――私は誰よりも奴に対して脛に傷持つ身と覚えてゐるので怕る怕る近づくと...
牧野信一 「夜見の巻」
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