...カシミヤやセルの袴(はかま)の下から肉づきのよい二三寸の脛(はぎ)をのぞかせて行く職業婦人が多くなった...
海野十三 「階段」
...しどけなきもすその脛もあらはに血のにじみたる跡あるは...
大町桂月 「月譜」
...薄紅い鷽(うそ)の脛のやうな莖が裾をからげたままで...
薄田泣菫 「飛鳥寺」
...着物の裾が汗ばんだ両脛(りょうはぎ)へ粘り着いた為めに...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...脛甲の善きアカイアの軍勢よ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脛毛(すねげ)の疎(まば)らな...
徳田秋声 「足迹」
...あるいは脛(すね)をぶら下げてる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼の髪は美しい金色で半ズボンの下から見える脛がすなおに細かった...
中島敦 「プウルの傍で」
...荒筵からはみ出した白い脛と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...スラリとした美しい脛(すね)を見せています...
久生十蘭 「キャラコさん」
...『淵穎集』に西域で羊の脛骨を土に種(う)えると雷鳴に驚いて羊子が骨中より出るところを...
南方熊楠 「十二支考」
...『太陽』二九ノ四)3前項に享保三年に出た『乱脛三本鑓』に見る「向うししには矢も立たず」てふ諺を説いたが...
南方熊楠 「十二支考」
...ヒョロヒョロと長くて細くて何ぞというと不必要に下着や脛を出したがっていなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...スカートをやたらにふくらがす脛長(すねなが)さんと...
室生犀星 「めたん子傳」
...そまつな籠手(こて)脛当(すねあて)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...賊の毛脛へしがみつき...
吉川英治 「平の将門」
...急に氷のような瀬の水へ脛(はぎ)をひたして...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...跳びついてきた男の脛(すね)を...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索