...……アノ眞白な肥つた脛...
石川啄木 「病院の窓」
...その白い脛が階段の一つをのぼる度毎(たびごと)に...
海野十三 「階段」
...今はこれが自分の脛の第二世となっている――それを撫でるともなしに撫で始めたが...
海野十三 「大脳手術」
...俺の向脛を折ろうとしたこのステッキは...
海野十三 「太平洋魔城」
...透(すか)し)脛巾金(はゞき)...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...私は縁側でしたゝか向脛をうつた...
種田山頭火 「行乞記」
...(VI 205)しか陳ずれば堅牢の脛甲つくるアカイアの軍勢痛くアキリュウス怒やめしを喜べり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...脹(ふく)ら脛(はぎ)のだぶだぶした脚を投げ出して...
徳田秋声 「足迹」
...長い脛(すね)を立てて...
徳田秋声 「爛」
...踵(かかと)で脛(すね)にずらし上げて手の届く所まで持ってくるのだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多門脛当というやつだな」脛当を取って...
中里介山 「大菩薩峠」
...天涯(てんがい)この好知己(こうちき)を得る以上は向脛(むこうずね)の二三カ所を擦(す)りむいたって惜しくはないという気になる...
夏目漱石 「自転車日記」
...万年スープがおありですから貴郎(あなた)のお家ではそれを精製して直(す)ぐ出来ますけれども万年スープのない人のために献立を作りますと第一が牛の脛のスープで出来上った時塩胡椒で味を付けて御飯をパラパラと実に入れて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...10770籠手(こて)やら脛当(すねあて)やらが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「大蝶」の旦那の射(う)った猟銃の霰弾(さんだん)が彼のふくら脛(はぎ)に当ったのだという...
山本周五郎 「青べか物語」
...全身の力をこめた一撃をその脛にくらった...
山本周五郎 「さぶ」
...脛当(すねあて)も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...米八の白い脛(はぎ)だの仇吉の艶な姿を火の中に見ていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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