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饗庭篁村 「木曾道中記」
...其の下から圓く肥つた眞白い脛(はぎ)の出たのが眼に浮んだ...
石川啄木 「病院の窓」
...この厄介な脛に膏薬(こうやく)を貼りかえているところへ...
海野十三 「大脳手術」
...向脛(むかはぎ)ふとく高らかに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ふくら脛(はぎ)肌しも斷れ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...真っ白な右脚の脛(はぎ)に印せられた痣の痕を見せた...
谷崎潤一郎 「少年」
...しかるにこれらの神経は、足から脳髄に達するためには、脛、腿、腰、脊及び頸を経由しなくてはならぬゆえに、たといこれらの神経の足のうちにある部分が触れられなくて、ただ中間の部分の或るものが触れられても、脳髄においては足が傷を受けたときに生ずるのとまったく同じ運動が生じ、そこから必然的に精神は足においてそれが傷を受けたときのと同じ苦痛を感覚するということが起り得るのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...又外(ほか)の脛甲堅きアカイアの友よ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...向う脛に擦傷がついて血が流れていた...
豊島与志雄 「群集」
...蒼白くなった脛(はぎ)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脛のほうは時代とともに太くなって...
久生十蘭 「だいこん」
...脛のあたりまでを沾ほした...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...六白い脛(はぎ)もあらわに...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...美女が少しく脛(はぎ)を露わせるを指ざし...
南方熊楠 「十二支考」
...脛(すね)までくっ付いてひどく足が重かった...
山本周五郎 「風流太平記」
...肌着(はだぎ)小手(こて)脛当(すねあて)をピチンと着(つ)けて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それは人間の脛(すね)か腕らしい一本の白骨だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...米八の白い脛(はぎ)だの仇吉の艶な姿を火の中に見ていたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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