...脛のまん中どころにも達する乘馬靴と觸れあふくらゐである...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...若い身空で親爺(おやじ)の脛(すね)を噛(かじ)り噛りロクな事もしないでブラブラ女の手を引いて歩るく...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...毛深い素脛(からツつね)が遠慮もなく現はれる...
石川啄木 「刑余の叔父」
...眞白き脛(はぎ)に流れた一筋の血! まざまざとそれを思出す毎に...
石川啄木 「二筋の血」
...艇夫長の向(む)こう脛(ずね)に...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...又いそいで歩くやうな時は脹脛が硬ばつてしまふのであるから...
高浜虚子 「椿子物語」
...カーテンノ蔭カラ脛(すね)ト足ガ出タ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...すべつてころんで向脛をすりむいだ(マヽ)...
種田山頭火 「旅日記」
...」「これで奴等の向う脛をかっ払ってやったんだ...
豊島与志雄 「神棚」
...首筋や脛をぼりぼりかいた...
豊島与志雄 「父の形見」
...右の靴先で相手の向う脛を蹴りつけてやろうとした...
豊島与志雄 「電車停留場」
...むかしは武士のカラ脛(ずね)...
永井荷風 「洋服論」
...三十になるまでも親の脛を齧り...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...脛(すね)に傷(きず)持つ源助の餘計な細工だつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悲壮な顔をした男の脛には…………………さえ植えられていた...
本庄陸男 「白い壁」
...手具脛(てぐすね)ひいて...
吉川英治 「三国志」
...張にも痛い脛(すね)がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...賭場へ何しに来やがったんだ」「すみません」「向う脛(ずね)を掻っ払うぞ」「すみません」ほうほうのていで出て来ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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