...箱根町の電信局の脚夫が...
井上円了 「おばけの正体」
...「化け物の正体見れば脚夫かな」とよみたるも滑稽(こっけい)であった...
井上円了 「おばけの正体」
...慣れた郵便脚夫などは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...八百屋(やほや)お七(しち)がおしおきのお眼(め)がとまれば千客様(せんきやくさま)」郵便脚夫「郵便(いうびん)ほいおかみの御用でゑっさっさ」郵便脚夫(きやくふ)のうしろから学校がへりの子供らはゑっさもっさとついてゆく...
竹久夢二 「どんたく」
...脚夫(きゃくふ)をしていた関係で...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...それは黄いろな服を着たかの脚夫であった...
田中貢太郎 「賭博の負債」
...世の中には百姓もあれば、郵便脚夫もある...
田山花袋 「田舎教師」
...其処を私は郵便脚夫をしてゐる敏捷な少年と路伴(みちづ)れになつて越えて行つた...
田山録弥 「春雨にぬれた旅」
...そこに郵便脚夫が配達すると...
田山花袋 「蒲団」
...その鼻先へ郵便脚夫(きゃくふ)が雑誌のような印刷物二...
永井荷風 「ひかげの花」
...何しろ私の知っている益さんは郵便脚夫であった...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...黒い桐油(とうゆ)を着て饅頭笠(まんじゅうがさ)を被(かぶ)った郵便脚夫が門から這入って来た...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...上夕暮(ゆふぐれ)の店先(みせさき)に郵便脚夫(いうびんきやくふ)が投込(なげこ)んで行(ゆ)きし女文字(をんなもじ)の書状(ふみ)一通(いつゝう)...
樋口一葉 「うらむらさき」
...上着を脱いでも汗は滲ませながら郵便脚夫のやうに忠実に進んで行つた...
牧野信一 「黄昏の堤」
...お代は厚き唇をまくり挙(あ)げて嬉しそうに笑い「早く帰ればよいなあ」と後ろを振向きて思わず門の外を眺むるに門外より入(い)り来(きた)れるはこの村の郵便脚夫...
村井弦斎 「食道楽」
...轎中唯脚夫の(つゑ)を石道に鳴すを聞のみ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...郵便脚夫(ゆうびんきゃくふ)という者が...
柳田国男 「母の手毬歌」
...郵便脚夫は灸の姉の所へ重い良人の手紙を投げ込んだ...
横光利一 「赤い着物」
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