...窓を脊にして立つてゐる参観の教師達の姿が見えた...
石川啄木 「道」
...瘠(や)せて肩の立った中脊でね...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...脊の高い日本風の家がある...
海野十三 「西湖の屍人」
...籠に満(みつ)れば叺にうつして脊負たり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...」やはり眞野へ脊をむけたまま...
太宰治 「道化の華」
...次ぎ次ぎに産まれる妹たちを脊中(せなか)に縛りつけられ...
徳田秋声 「縮図」
...脊髄から水を取られるときの悲鳴を聞くのが厭さに...
徳田秋聲 「和解」
...泣き声を嗄(か)らした脊(せ)の赤ン坊を揺すぶり揺すぶり近よってきて...
徳永直 「冬枯れ」
...胆汁質の脊広は、ちっとも騒がずに演説口調の雄弁をつづけます...
中里介山 「山道」
...彼(かれ)は股引(もゝひき)に草鞋(わらぢ)を穿(は)いて其(そ)の大風呂敷(おほぶろしき)を脊負(せお)つて立(た)つた...
長塚節 「土」
...彼には微(かす)かな寒気が脊筋(せすじ)を上から下へ伝わって行くような感じがあった...
夏目漱石 「道草」
...一件といふのは」「磔柱(はりつけばしら)を脊負(しよ)つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...非常に脊の高い人たちであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...脊椎カリエスが再發したらしかつた...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...元気に云つて見ませんか?」すぐ脊の高い...
槇本楠郎 「原つぱの子供会」
...その脊の斑紋実は文字で歌を書いて居るという...
南方熊楠 「十二支考」
...然るにその日の午後四時頃になると僕は自分の脊髓が妙に麻痺するのを感じた...
村山槐多 「殺人行者」
...私は何とも知れぬ氣味惡さを感じながら無作法に自分の前に突つ立つてまじ/\と顏を覗き込んでゐる痩せた、脊の高い、眼の險しい四十男を改めて見返さざるを得なかつた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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