...脊の低い半白(はんぱく)の老人が...
芥川龍之介 「漱石山房の秋」
...今度は脊長けと同じ櫃台(デスク)の前へ行って...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...此(こ)の代診(だいしん)は脊(せ)の小(ちひ)さい...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...この津軽半島の脊梁をなす梵珠山脈は...
太宰治 「津軽」
...その巌から人の脊丈(せだけ)を三つ継(つ)いだ位離れた海の中に...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...鮮人の苦力が大きな荷物を脊に載せてえつさらをつさら運んで行く...
田山録弥 「海をわたる」
...今日(こんにち)吾人が劇場にて弁慶(べんけい)上使(じょうし)の場(ば)または妹脊山(いもせやま)館(やかた)の場(ば)の書割(かきわり)を見るに似たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...さうしてぎつと押(お)し込(こ)んで重(おも)く成(な)つた草刈籠(くさかりかご)を脊負(せお)つた...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は股引(もゝひき)に草鞋(わらぢ)を穿(は)いて其(そ)の大風呂敷(おほぶろしき)を脊負(せお)つて立(た)つた...
長塚節 「土」
...何しろ生活といふ生活が脊に腹はかへられぬ範囲以外には出なく...
中原中也 「音楽と世態」
...肝臓には7つの葉があり9番目脊椎にある...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...一人の若い男の脊を突いてはいって来た...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...目鼻だちはきり/\と利口らしけれど何(いか)にも脊の低くければ人嘲けりて仇名はつけゝる...
樋口一葉 「わかれ道」
...脊伸びをして外を見ると...
牧野信一 「悪筆」
...その時春の日や草花売の脊戸(せど)に来るという句を作ったので今に覚えとるが...
正岡子規 「病牀苦語」
...その鼻長さ七咫(ななあた)脊の長さ七尺(ななさか)云々...
南方熊楠 「十二支考」
...加能越の脊梁(せきりょう)山脈たるや一通(ひととお)りな難所ではないのだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたしの弟の乳母をしていたのは、脊の高い、しなびた、それでいて頗る姿のいい婆さんで、リュボーフィ・オニーシモヴナという名前だった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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