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饗庭篁村 「木曾道中記」
...それに私は二度目の妻が震災の年から今以て脊髓を患つて足腰が立たず...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...Kは自分の鼻先に脊(せ)のひよろ高い男が立塞(たちふさ)がつてゐるのを見たので...
薄田泣菫 「茶話」
...土人イカイラン熊の子二頭を馬の脊(せな)に載せて持来(もちきた)れり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...私の脊丈(せた)けほどに延びたが...
寺田寅彦 「柿の種」
...雪洞(ぼんぼり)のような形の脊の高い洋灯が二つ...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...椅子の脊(せ)に頭を持たせて...
夏目漱石 「それから」
...脊髄は睾丸で終わっていると考えられていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...工藤は人が見てゐても若い妻君を脊負つて階下へ降りたものだと話してゐた...
林芙美子 「秋果」
...それがもとで脊髓を患ふやうになつた...
堀辰雄 「ふるさとびと」
...彼はうす暗い木立の中をあわてて尻尾(しっぽ)を脊なかにのせて走り去ってゆく粟鼠を...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...森野も同様にきつとなつて脊骨を伸した...
牧野信一 「街角」
...脊迄きたと唄ひ乍ら...
南方熊楠 「人柱の話」
...日本の頭脳であり脊柱たるべき者である...
矢内原忠雄 「帝大聖書研究会終講の辞」
...脊のすらりとした三十歳ばかりの...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...三歳(みつヽ)になる娘の子を脊(せな)に負(お)ひ乍ら...
與謝野寛 「蓬生」
...脊の高いところからしやんとしたからだつきまで...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...なにせ中脊とはいえ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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