...揃(そろ)つて脊(せい)が低(ひく)かつた...
芥川龍之介 「蜜柑」
...脊中合せにしかと負ひたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...路は山の脊に出でゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...やツとのことで山の脊まで達し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その脊に何本かのまくら木をしよつてゐたが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...お鳥を脊中に負ぶつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...湯屋で脊なかを爪で掻く佐渡の人...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...Kは自分の鼻先に脊(せ)のひよろ高い男が立塞(たちふさ)がつてゐるのを見たので...
薄田泣菫 「茶話」
...このごろの繪本のやうに、狸が婆さんに單なる引掻き傷を與へたくらゐで、このやうに兎に意地惡く飜弄せられ、脊中は燒かれ、その燒かれた個所には唐辛子(たうがらし)を塗られ、あげくの果には泥舟に乘せられて殺されるといふ悲慘の運命に立ち到るといふ筋書では、國民學校にかよつてゐるほどの子供ならば、すぐに不審を抱くであらう事は勿論、よしんば狸が、不埒な婆汁などを試みたとしても、なぜ正々堂々と名乘りを擧げて彼に膺懲の一太刀を加へなかつたか...
太宰治 「お伽草紙」
...幽霊のように脊が高く★って!」この画のような言い方はそこにいた小さな群集に非常な感動を惹き起した...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...どんな人?」「痩方の脊の高い……...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...脊のすらりとした...
徳田秋聲 「二つの失敗」
...一人が二本を同時に牛の脊中に突き刺し...
野上豊一郎 「闘牛」
...脊すがらとつろくしない...
長谷川時雨 「夏の女」
...二人ともクスリッと笑いながら、脊をむけた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一度なんぞ女に脊中を叩かれて俗物が莞爾々々(にこにこ)している所を見懸けた...
二葉亭四迷 「平凡」
...哀(かな)しみは遠き窓より我に来(き)ぬ夜(よる)を催す黒雲(くろくも)の如(ごと)恋人と世界を歩む旅に居てなどわれ一人さびしかるらんわが脊子(せこ)よ君も物憂し斯(か)かること言放(いひはな)つまで狂ほしきかな宿の近くにババリヤ公園があつて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...脊骨のくじけるほど踏み押さえた...
吉川英治 「剣難女難」
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