...脇目もふらず自動車にしがみついて...
海野十三 「火星探険」
...しかし脇目もふらずに進んで行った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...数人の男が脇目もふらず働いていた...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
......
高見順 「死の淵より」
...父は脇目もふらずに前方を視つめ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...少女は脇目もふらずにゆっくり楽屋口の方へ歩いて行く...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...完全に裸体で豊満な肉体をもった黒髪の女が腕を組んだまま腰を振り振り舞台の上手から下手へ一直線に脇目もふらず通り抜けるというものすごい一景もあった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...二十歳代の青年期に蜃気楼(しんきろう)のような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...七十「どうなすったね」脇目もふらずに...
徳田秋声 「あらくれ」
...ときおり、膝(ひざ)をついたまま、脇目もふらずに、一日じゅう祈祷をしながら起きようともせぬ彼の姿を、参詣の人々は見受けることがあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...脇目もふらずに食事をつづけていたが...
久生十蘭 「海豹島」
...愛本来の論理にしたがって脇目もふらずに突進し...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...脇目もふらず一生懸命に活動せねばならぬのだから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これから先も私の死ぬるまでも疑いなく私はこの一本道を脇目もふらず歩き通すでしょう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ただ一直線に学問の道を脇目もふらず通ってきたのである...
牧野富太郎 「若き日の思い出」
...粋の粋ほど嵌(はま)りも強くただなつかしう愛しさの愚痴になるほど恋しいもの脇目もふらずお艶は歌っていた...
正岡容 「寄席」
...脇目もふらずに貪(むさぼ)り食っているのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...脇目もふらず歩いているかに思われるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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