...脇目もふらずに駆け抜けた...
...脇目はせずに前を見て歩きましょう...
...脇目を振らないように、自分の目標に向かって進んでください...
...脇目を気にせずに、思い切り楽しんでください...
...脇目を気にする余裕はありません...
...今さらどのような事があろうと脇目(わきめ)を振る気はないんですから」お千代はわけもなくおとよのために泣いて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...数人の男が脇目もふらず働いていた...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...そそくさと脇目も振らず歩いて...
太宰治 「待つ」
...そんな人は脇目にはこの簑虫と変ったところはなかったかもしれない...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...完全に裸体で豊満な肉体をもった黒髪の女が腕を組んだまま腰を振り振り舞台の上手から下手へ一直線に脇目もふらず通り抜けるというものすごい一景もあった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...二十歳代の青年期に蜃気楼(しんきろう)のような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...しばしの手数も省かんとて数のあがるを楽しみに脇目(わきめ)もふらぬ様あはれなり...
樋口一葉 「にごりえ」
...愛本来の論理にしたがって脇目もふらずに突進し...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そして二人は脇目も触らずに...
牧野信一 「「尾花」を読みて」
...未だ脇目には、壜型の凹凸にやゝ線の細い陰影がうかゞはれる程度の未成品で誰の肖像であるか判別もつかなかつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...小樽は脇目も触れずに...
牧野信一 「黄昏の堤」
...ただ一直線に学問の道を脇目もふらず通ってきたのである...
牧野富太郎 「若き日の思い出」
...「当分行きさえしなかったら……そうして自分は自分の道さえ脇目も振らず励んでいたら……」ほんとうにそんな師匠のことなんか考えているよりも...
正岡容 「小説 圓朝」
...脇目も觸らずに歸つて行つた兄の後ろ姿を見送りながら...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...さつさと町の片側を脇目(わきめ)もふらず歩いて行つた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...脇目(わきめ)も振らずにそこと社殿とのあいだを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...脇目もふらずに貪(むさぼ)り食っているのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...脇目をふるな」まさに脇目をふる暇はなかった...
山本周五郎 「風流太平記」
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