...脇目もふらずに駆け抜けた...
...脇目はせずに前を見て歩きましょう...
...脇目を振らないように、自分の目標に向かって進んでください...
...脇目を気にせずに、思い切り楽しんでください...
...脇目を気にする余裕はありません...
...今さらどのような事があろうと脇目(わきめ)を振る気はないんですから」お千代はわけもなくおとよのために泣いて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...数人の男が脇目もふらず働いていた...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...そそくさと脇目も振らず歩いて...
太宰治 「待つ」
...そんな人は脇目にはこの簑虫と変ったところはなかったかもしれない...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...なるべく脇目をしないようにして家路を急いだものである...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...ときおり、膝(ひざ)をついたまま、脇目もふらずに、一日じゅう祈祷をしながら起きようともせぬ彼の姿を、参詣の人々は見受けることがあった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...サン・シモンがそう言っている」そこで、再び元へ戻って、「この年になると、脇目をふるのが、もったいない...
野村胡堂 「胡堂百話」
...しばしの手數も省かんとて數のあがるを樂しみに脇目もふらぬ樣あはれなり...
樋口一葉 「にごりえ」
...小樽は脇目も触れずに...
牧野信一 「黄昏の堤」
...脇目もふらず一生懸命に活動せねばならぬのだから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これから先も私の死ぬるまでも疑いなく私はこの一本道を脇目もふらず歩き通すでしょう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...「当分行きさえしなかったら……そうして自分は自分の道さえ脇目も振らず励んでいたら……」ほんとうにそんな師匠のことなんか考えているよりも...
正岡容 「小説 圓朝」
...粋の粋ほど嵌(はま)りも強くただなつかしう愛しさの愚痴になるほど恋しいもの脇目もふらずお艶は歌っていた...
正岡容 「寄席」
...脇目も觸らずに歸つて行つた兄の後ろ姿を見送りながら...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...脇目(わきめ)も振らずにそこと社殿とのあいだを...
柳田国男 「母の手毬歌」
...脇目をふるな」まさに脇目をふる暇はなかった...
山本周五郎 「風流太平記」
...脇目もふらず歩いているかに思われるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今思うと――この夏、暑い日盛りを、泉州堺(さかい)の小林太郎左衛門の店先を、脇目もせず、港の方へ歩いて行った旅の女は――あの折、伊織が後ろ姿をチラと見た女性は――やはり彼女であったかも知れないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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