...脇目もふらずに駆け抜けた...
...脇目はせずに前を見て歩きましょう...
...脇目を振らないように、自分の目標に向かって進んでください...
...脇目を気にせずに、思い切り楽しんでください...
...脇目を気にする余裕はありません...
...今さらどのような事があろうと脇目(わきめ)を振る気はないんですから」お千代はわけもなくおとよのために泣いて...
伊藤左千夫 「春の潮」
...脇目もふらず自動車にしがみついて...
海野十三 「火星探険」
......
高見順 「死の淵より」
...父は脇目もふらずに前方を視つめ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...少女は脇目もふらずにゆっくり楽屋口の方へ歩いて行く...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...なるべく脇目をしないようにして家路を急いだものである...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...完全に裸体で豊満な肉体をもった黒髪の女が腕を組んだまま腰を振り振り舞台の上手から下手へ一直線に脇目もふらず通り抜けるというものすごい一景もあった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...二十歳代の青年期に蜃気楼(しんきろう)のような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...七十「どうなすったね」脇目もふらずに...
徳田秋声 「あらくれ」
...脇目(わきめ)もふらず働いているうちに...
徳田秋声 「縮図」
...力持のお勢さんが来ても脇目もふらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...しばしの手數(てすう)も省(はぶ)かんとて數(かず)のあがるを樂(たの)しみに脇目(わきめ)もふらぬ樣(さま)あはれなり...
樋口一葉 「にごりえ」
...愛本来の論理にしたがって脇目もふらずに突進し...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...二時間のあいだ我々は脇目(わきめ)もふらずに掘った...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...小樽は脇目も触れずに...
牧野信一 「黄昏の堤」
...ただ一直線に学問の道を脇目もふらず通ってきたのである...
牧野富太郎 「若き日の思い出」
...脇目も觸らずに歸つて行つた兄の後ろ姿を見送りながら...
正宗白鳥 「新婚旅行」
...今思うと――この夏、暑い日盛りを、泉州堺(さかい)の小林太郎左衛門の店先を、脇目もせず、港の方へ歩いて行った旅の女は――あの折、伊織が後ろ姿をチラと見た女性は――やはり彼女であったかも知れないのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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