...内玄関脇の看護婦部屋にまでもあかりがさして...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...脇門(わきもん)より入りぬ...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...脇腹を押えて苦しがった...
直木三十五 「南国太平記」
...三日がゝりで念入りに見たが、格子はおろか、手洗場のどこにも血の跡なんかないぜ」「へエ」「その上、庇の脇差は、投り上げたのでなくて、上から滑り落したのだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...魚を船の脇につけるため...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...請求書や振込書類の束をいらついて脇に押しやった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...メアリがベッド脇に跪(ひざまず)き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...富次は紐(ひも)のちぎれた鞄を小脇にしっかり押え...
本庄陸男 「白い壁」
...いきなり道路脇(わき)にじやあじやあと放尿をやらかすその光景にも何かしら一種のもの悲しさを覚えさせられたものである...
宮地嘉六 「老残」
...病院は脇本陣広島屋太兵衛へ落著...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...持っている酒の壜と蓋物を脇へ置き...
山本周五郎 「青べか物語」
...その脇から、残った一人が短刀を抜きざま正吉の脾腹(ひばら)へひと突き、「――野郎!」「あッ」と正吉、振返りざま其奴の脇下へ、骨も徹れと庖丁を突っ込んだ...
山本周五郎 「お美津簪」
...咳(せき)をしながら脇へ向き...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...脇へ避けながらあっと思った...
山本周五郎 「風流太平記」
...脇差の光が走った...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...脇坂左介(わきざかさすけ)などがあとにつづいて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...大きな火桶と脇息(きょうそく)をわきに置き...
吉川英治 「新書太閤記」
...丸木橋はずっと下流(しも)でなければならないのに、どこを越えてきたろうか、しかもいつの間にと思うような速さで、その法師二人は、大薙刀に陽(ひ)の光(ひかり)を刎(は)ね返(かえ)して、小脇に持ち、「裏方――」こんどは彼女のすぐ背後(うしろ)へ来ていうのだった...
吉川英治 「親鸞」
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