...彼はちょと立ち止まってステッキを左脇(ひだりわき)に挟(はさ)み...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...背中や脇(わき)の下で筆箱を鳴らしながら...
壺井栄 「二十四の瞳」
...面白いことは横町の入口の両脇の角に「ユヤ」「床ヤ」と書いてある...
寺田寅彦 「子規の追憶」
...言い掛りをつけられない様に脇へ寄りながらも...
富田常雄 「刺青」
...脇差を鞘へ納めて...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...脇差を差して刀を提げ...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇差もこんな短けえんではいけねえ――道庵は衣裳...
中里介山 「大菩薩峠」
...袂(たもと)に飛沫(しぶ)いた返り血を洗い落した跡まである」「えッ」「脇差は川へ投(ほう)り込んだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...箪笥(たんす)の中の脇差がそつと取出してあつたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五雪之丞が八幡宮鳥居前に待たせてあった、角樽(つのだる)を担(かつ)がせた供の男に案内させて、これから急ごうとするのは、縁あって、独創天心流の教授を受けた、脇田一松斎の、元旅籠(はたご)町道場へだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...僕等は車を下りて、脇道に這入つて、あのステエルと云ふ柱形(はしらがた)の墓の倒れてゐるのに腰を掛けた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...口の脇(わき)に...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...それにはかならずひょうげ役(やく)というのが脇(わき)にいて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...脇のほうへ睡を吐いた...
山本周五郎 「季節のない街」
...供の一人がおくみを脇へ呼び...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼が脇差を抜いたとたん...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...横薙ぎに抜きつけた伝吉の大脇差...
吉川英治 「剣難女難」
...義元の鎧の脇腹へはいった...
吉川英治 「新書太閤記」
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