...そうしたら堂脇がお嬢さんを連れて散歩にやってきた...
有島武郎 「ドモ又の死」
...お嬢さんはこんなふうに歩いてそうして俺の脇(わき)に突っ立って画を描くのをじっと見ていたっけが...
有島武郎 「ドモ又の死」
...両脇に手をかわれ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ベルリンの美術館などの入口の脇の壁面に数寸角の金属板が蝋燭立(ろうそくたて)かなんかのように飛出しているのを何かと思ったら...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...脇息にもたれて坐っていた...
豊島与志雄 「早春」
...竜之助は脇差(わきざし)に手をかけて手練(しゅれん)の抜打ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...脇息(きょうそく)に凭(もた)れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...茣蓙を丸めて小脇に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脇差を抜いて身構えた...
本庄陸男 「石狩川」
...これが脇田一松斎と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...第一の竹内、第二の森脇は、茶山が「いづかたも無事に候、宜御申可被下候」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...およそ夜半じぶんであったろう、突然どこかで烈しい物音が起こり、人の悲鳴が聞えたので、右衛門はがばとはね起き、脇差を取り、行燈(あんどん)の掩(おお)いをはねて、「なにごとだ、なんだ」と叫んだ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...大川口に面した門の脇に番所がある...
山本周五郎 「さぶ」
...十一の二「無沙汰をして済まなかった」とさぶが包みを脇へ置いて云った...
山本周五郎 「さぶ」
...私はいま」かず子は鞘(さや)ごとかいこんでいた脇差を...
山本周五郎 「失蝶記」
...脇から眺めていた...
山本周五郎 「夕靄の中」
...市(いち)小姓の脇坂甚内(わきざかじんない)や片桐助作(かたぎりすけさく)や石田佐吉(いしださきち)など...
吉川英治 「新書太閤記」
...大きな火桶と脇息(きょうそく)をわきに置き...
吉川英治 「新書太閤記」
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