...少し脇の方へ退(の)いた処で...
泉鏡花 「歌行燈」
...その脇の方を刺す...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...西脇一夫氏という人間は...
太宰治 「パンドラの匣」
...妙に話を脇(わき)へそらすようにするし...
近松秋江 「狂乱」
...それは父の家の庭と境を接している隣家の庭の脇であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女の両脇から手をまわして...
豊島与志雄 「女客一週間」
...その袖口(そでぐち)からどうかすると脇の下まで見え透(す)きそうになるのを...
永井荷風 「深川の唄」
...どれ」平次はその脇差を受取ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日頃傍を離さなかつたらしい脇差が鞘(さや)のまゝと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掛川(かけがわ)近くになると疲労しつくした川上は舷(ふなばた)で脇腹(わきばら)をうって...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...右腕で小脇にかかえこみ...
火野葦平 「花と龍」
...小脇にベナが小さな茶袋を持っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...この茶屋の脇から下栗への急峻な里道が分岐している...
松濤明 「春の遠山入り」
...時代が改まって人の注意が脇にそれたということもあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...老人の脇に置くと...
山本周五郎 「橋の下」
...脇のほうへ躯をずらせた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼の左の脇の下で...
吉川英治 「江戸三国志」
...例の鉄の仙人掌棒(さぼてんぼう)を小脇に持ち...
吉川英治 「新・水滸伝」
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