...義雄は堅い物を脇腹の横に避けて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その脇(わき)に但(ただ)し書(がき)がしてあるじゃないか...
海野十三 「海底都市」
...痙攣的な溜息をして脇腹をさすった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...――僕は妻とお手伝いが例の脇道を急いで戻ってくるのに出会いましたが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...脇差は幸ひガラツ八の手に殘つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...質で只(ただ)みたいに取った脇差のうちから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脇差の鞘(さや)と彈三郎の履物(はきもの)は見付かつたのか」「鞘は兩國で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鰐を兩脇に抱へてください...
長谷川時雨 「夏の夜」
...腕組みをといて脇窓をあけた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...計らずも運命の神が我等の主人公の脇腹や...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...然(し)かもその大の方は長い脇差を刀にしたので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...おそろしく威張つた鷹揚なふところ手で脇側に凭りかゝりながら...
牧野信一 「熱い風」
...「下級の長脇差」というのは...
三田村鳶魚 「中里介山の『大菩薩峠』」
...――眠元朗は脇の下にある娘の手のまんまるさを感じた...
室生犀星 「みずうみ」
...同所脇肩に切創一箇所...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...もうよかろうと脇の戸から...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そんなものはおめえまっぴらだ」「かさ持ちってなんだ」と脇で聞いていた長(ちょう)が云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...その童(わっぱ)の脇差(わきざし)を持ってきて見せろ」と舳(みよし)からだみごえをかけたのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
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