...欧洲では内容が脆弱であることを示すために...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あまりに脆(もろ)く美しい花束がちよいとのことにこぼれ散るやうだ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...しょせんは脆(もろ)く取れるのを...
高見順 「いやな感じ」
...ト云ウト、イカニモ善人臭ク聞エルガ、涙脆ク、情ニ脆イ癖ニ、本心ハヒネクレテ薄情極マル人間ナノデアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...美しく脆いものゝ為めに泣き...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...彼は自己の脆弱を感じる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...自然の偉大なるものをも脆弱(ぜいじゃく)なるものをも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...脆(もろ)くも突き飛ばされました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結構な伯母さんでしたが」「脆過ぎたといふと」「床へ就いてから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この着古して紙のやうに脆くなつたオーバー...
原民喜 「火の子供」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...あの脆(もろ)そうなからだを腕の中で押しつぶしてやるつもりだった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...情に脆い小圓太はもう鼻をつまらせていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...人のいのちの脆(もろ)さがはかられませぬ...
室生犀星 「玉章」
...どこかに脆(もろ)いところがある...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わけて骨肉の情には脆(もろ)い小六なのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...そういう情涙も脆(もろ)さも多分にある人には違いないが...
吉川英治 「親鸞」
...彼自身の心が今ほど脆(もろ)く弱りきっている時はなかったのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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