...老人は何故こう脆(もろ)くも死んでしまったのであろうか...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...これが如何に脆(もろ)いかお目にかけましょう...
海野十三 「人間灰」
...横田河原(よこたがはら)の一戰に脆(もろ)くも敗れしに驚きて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...人の命の脆(もろ)さ儚(はかな)さが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...脆(もろ)いもので...
寺田寅彦 「鴫つき」
...その脆(もろ)い平衡を破ってしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...富貴の色もただ好事家(こうずか)の憐れを買うに足らぬほど脆(もろ)いものだ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...心身共に脆弱(ぜいじやく)な感じですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕たちが生きている世界の脆さ...
原民喜 「夢と人生」
...一体俺は筆を執るにあたつて成りゆきのことなどはあまり意に介しない放縦(ケヤレス・フリードム)に慣れてゐるのだがそんなに脆く行き詰るとは夢にも思はなかつたのさ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...『潜確類書』に〈脆蛇一名片蛇...
南方熊楠 「十二支考」
...そこは陽当りもよし岩質が脆いので...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...そういう脆(もろ)いものがあった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...焼け脆(もろ)んだ人骨の一片で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分がそれに脆(もろ)いために...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...家士の余りの脆(もろ)さに心外の色を現わし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...質も結束も脆(もろ)いことを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...意志の脆(もろ)い性質の弱点が出ていけない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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