...併し自然には自分の弱い神經を痛ましめて迄も勞つてやらなければならぬ程の脆さがない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...おっさんの指は棒から脆(もろ)くも外(はず)れ...
梅崎春生 「蜆」
...見掛けに依(よ)らぬ脆(もろ)い死に方...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...支那は脆(もろ)くも敗れて僅(わず)かに半歳を出(い)でざるに...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...名を修築工事ニ借りて却て堤防を毀損崩壊して脆弱ならしめ...
田中正造 「非常歎願書」
...脆(もろ)いもので...
寺田寅彦 「鴫つき」
...思ったよりも脆かったので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...脆(もろ)くも溺れるようになったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...岩質脆くして片碎せるもの堆積す...
長塚節 「草津行」
...わが命もしかく脆きを...
夏目漱石 「薤露行」
...薄物の紋付は紙よりも脆(もろ)く...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」父を喪つて以来稍ともすれば子供ツぽい感情の脆さを現したがる純吉に...
牧野信一 「蝉」
...越後名寄巻十四水松(みる)の条に「咬(カ)ム時ハムクムクスルナリ生ニテモ塩ニ漬ケテモ清水ニ数返洗フベシ其脆ク淡味香佳ナリ酢未醤(スミショウ)或ハ湯煮ニスレバ却テ硬シテ不可食六七月ノ頃採ルモノ佳ナリ」とある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そこでそう脆(もろ)いのが合点ゆかぬ(女として)良人はそれを過ちとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...正義に脆(もろ)くて軽佻だよ...
横光利一 「上海」
...調子の低い而(さう)して脆相(もろさう)な程美しい言葉で愛想(あいそ)よく語つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そんな脆弱(ぜいじゃく)なものが残っているようではならない...
吉川英治 「親鸞」
...お立ちなさい」脆(もろ)くも郁次郎は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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