...涙脆さうにイイスタアの卵を飾つたりするといふのは...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...今は唯情(なさけ)に脆い風(かぜ)の出來心(できごゝろ)を...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...甘脆(かんぜい)軽快な読物にのみ慣れた読者には取りつきにくい点がなくもない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...案外脆(もろ)いものですからね」と...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...夫はいかにも骨組が脆弱(ぜいじゃく)で...
谷崎潤一郎 「鍵」
...恐らくは憲政黨内閣の破壞餘りに脆くして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その建物はべつに脆(もろ)そうな有様をほとんど示していなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...こんなにも脆く凋んで...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...すなわち炒(い)って脆(もろ)くしてこれを搗(つ)き砕くのと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あるだけの脆(もろ)さをだしきってしまえ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...脆弱(ぜいじゃく)に見える国でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...脆(もろ)くもさけんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...剛者は情に脆(もろ)いという...
吉川英治 「新書太閤記」
...脆(もろ)くも一日半で陥ちてしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...焼け脆(もろ)んだ人骨の一片で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ひづめは殊に岩石に脆(もろ)く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...家士の余りの脆(もろ)さに心外の色を現わし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この烈しくて脆(もろ)い女親の憂いと愛は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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