...何とて脆(もろ)くも得三の短銃(ピストル)に僵(たお)るべき...
泉鏡花 「活人形」
...――脆弱(ぜいじゃく)な神経を叩き直してくれようか...
高見順 「如何なる星の下に」
...私の脆弱(ぜいじゃく)な小説家的な神経はむざんに叩きのめされた...
高見順 「如何なる星の下に」
...如何(どう)して女と云ふものはこんなに脆(もろ)いかと云ふことを知ることは人生の上で大きな損をしたことだと彼は考へてゐる...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...即ち彼等のイデオロギー一般が今日すでに如何に脆弱なものでしかないかを証拠立てている...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自分自身による組織として見れば如何に脆いもので又如何に限度の狭いものであるかが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...直接の表現に堪え得ないような貴重な脆いものがその中に含まっている故か...
豊島与志雄 「明日」
...地質の脆弱(ぜいじゃく)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...口ほどにもない脆(もろ)さかげんとに吹き出してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...どっちにしても脆(もろ)いものですね...
夏目漱石 「こころ」
...さう脆(もろ)いものぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脆(もろ)くも天火に焼き尽された...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...その把握力が極めて脆弱(ぜいじゃく)なものでなかったろうか...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...いかにも脆さうに...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「窓」
...その女らしい脆(もろ)さで裏づけされたつよさは...
宮本百合子 「新しい船出」
...素焼の土器よりも更に脆(もろ)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...脆弱(ぜいじゃく)な文化や...
吉川英治 「新書太閤記」
...疑わしいほど脆(もろ)い平家的性格が...
吉川英治 「随筆 新平家」
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