...帳場に坐りて脂下(やにさが)り...
泉鏡花 「活人形」
...生臙脂(しょうえんじ)にして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...帶は臙脂にガランスとシトロンの亂菊模樣のついたのを締めさせて...
竹久夢二 「砂がき」
...多少の手垢(てあか)や脂汗(あぶらあせ)に汚れている...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それ一人が手頼ですからね」かういつて火皿へ紙を押込んでぐりつと廻(めぐ)して烟脂のついた紙を火鉢の隅へ棄てゝ詰つた羅宇をふうと吹いた...
長塚節 「おふさ」
...脂(やに)がこびり着いてやしませんか」「綺麗(きれい)に落ちました」「この羽織はつい此間(こないだ)拵(こしら)えたばかりなんだよ...
夏目漱石 「こころ」
...脱脂綿その他の準備もことごとく不足なく取り揃(そろ)えてあった...
夏目漱石 「門」
...五十前後の脂(あぶら)の乘つた中老人で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脂ぎつた身體には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...七月の焼けつくような南仏の太陽の直射をものともせず、脂汗を流し、足踏み鳴らして開演今や遅しと控えたり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「それから豚脂(ラード)は買って頂けませんかね?」と女主人は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あるいは杖の尖(さき)にその脂(やに)を塗りて...
南方熊楠 「十二支考」
...至って廉価ながら豚や魚の脂に優る物をも製し売り込んで...
南方熊楠 「十二支考」
...口より粘液を漏しかつ眼球水気を帯びて活気なく羽毛容易に抜け羽毛の根に脂を附着するものは古く...
村井弦斎 「食道楽」
...○数の子は蛋白質弐割、脂肪一分あり...
村井弦斎 「食道楽」
...脂っ気のないかさかさした指から徐かに指ぬきをはずしながら...
矢田津世子 「神楽坂」
...都會の中の、白粉や臙脂や、どんな寶玉の中にも、こんな崇高な美は決してあり得ない...
吉川英治 「折々の記」
...脂肪(しぼう)に富んだ皮膚は生地(きじ)から色白な質だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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