...脂(あぶら)の浮いた顔を照させながら...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...何も臙脂(えんじ)をぼかしたのではない...
芥川龍之介 「好色」
...それから帆村さんの説によって使ったことが判った脱脂綿などを常に携帯していたわけだから...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...問題の脱脂綿(だっしめん)がみつかったのです...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...派手な臙脂(えんじ)の井桁模様の着物を着て...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...カニの脂(あぶら)でたちまち傷口がうむから...
高見順 「いやな感じ」
...目脂(めやに)はたまり放題...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...おそらく膠(にかわ)のようなものや脂酸のようなもので COOH 根を有するものが最も有効であろうと考えられる...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...厚みのない小型の帳面と背が脂で汚れた大型の帳面を持ってきて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...額からじりじり脂汗が流れそうな気持だった...
豊島与志雄 「神棚」
...フランドル画中の婦女は皆脂肪(あぶら)ぎりて肌(はだ)白く血液に満ちて色赤く...
永井荷風 「江戸芸術論」
...脂(やに)がこびり着いてやしませんか」「綺麗(きれい)に落ちました」「この羽織はつい此間(こないだ)拵(こしら)えたばかりなんだよ...
夏目漱石 「こころ」
...血脂(ちあぶら)のべツとり浮いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脂(あぶら)で手がべつとりと濡れさうですもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ/\若くて脂(あぶら)が乘つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...オリエントの脂(やに)をペツと袖へ吐く...
眞山青果 「茗荷畠」
...なめらかな皮膚の下にはすでに脂肪が溜まって...
山本周五郎 「風流太平記」
...紅い夢茜(あかね)と云(い)ふ草の葉を搾(しぼ)れば臙脂(べに)はいつでも採(と)れるとばかりわたしは今日(けふ)まで思つてゐた...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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