...彼は能弁なスピーカーで、会議でのプレゼンテーションはとても印象的だった...
...能弁さがある人は、話をすることで相手を納得させる力がある...
...演説が得意な政治家は、能弁であることが求められる...
...あの法律家は、口数の多さとフレキシビリティーのある発想力から、能弁さが際立っている...
...能弁さは、説得力あるプレゼンテーションや論理的な議論で成功を収めるために必要な能力である...
...さすがの澄見も御能弁にはしみじみ恐れ入りしやうに見うけ候...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...眼を輝かして柿江の能弁に聞き入っていた...
有島武郎 「星座」
...然し非常な能弁家で...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...嘉七は能弁になっていた...
太宰治 「姥捨」
...なかなかの能弁だった...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...咲子の能弁と剛情は...
徳田秋声 「チビの魂」
...早速ながら演芸にとりかからせまする」春日長次郎はかなりの能弁で...
中里介山 「大菩薩峠」
...山崎の能弁がぱったりと止まって...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう覚悟をしていなければ嘘でしょう」と関守氏は能弁に語りましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...々(びび)数千言と云うとむやみに能弁にしゃべるように聞こえてわるいが...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...能弁なる彼は我輩に一言の質問をも挟(さしは)さましめざるほどの速度をもって弁じかけつつある...
夏目漱石 「倫敦消息」
...一生懸命になると仲々の能弁で...
牧野信一 「熱海へ」
...不図私は急な能弁家になつた...
牧野信一 「熱い風」
...非常な能弁を弄して往く人の脚を止めてゐるのがあつたので覗いて見ると達磨が梯子を転落する玩具だつた...
牧野信一 「日本橋」
...そこでこの能弁家は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...「能弁は結構なものではない」というのではないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし能弁の極致も何か大人物にふさわしい光栄をもたらしうるものとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鹽原君大得意の能弁(のうべん)を以て落語二席を話(はな)す...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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