...これが我輩のなし能うところの最大のお礼である...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...能う限りの経費節約を期して...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此処(ここ)において一方においては社会生成の為に能う限り個人の自由を制限するものと...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...神が私のこのように知覚し能うすべてのものを作り出す力を有することは疑われないことであり...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...」「能う限り罪の少なからんことこそ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこへ行くと身元の知れねえ遠國者は思ひ切が能うがすかんね...
長塚節 「おふさ」
...余の姿を見ると能う來たのうと例の大口を開いて反齒を剥き出しながら驚いたといつたやうな顏をしていつた...
長塚節 「佐渡が島」
...赤泊の宿屋のとつゝあんは能う物を知つて仰山話が好きだ...
長塚節 「佐渡が島」
...平内さん能う來たがもう二番濟んだと其の内の一人の婆さんが博勞を見掛けていつた...
長塚節 「佐渡が島」
...能うかぎりの強圧を加えて反乱を抑制しなければならないと...
久生十蘭 「ノア」
...能う御座えますよ...
広津柳浪 「昇降場」
...以て驢は五の数を算え能うと知ると言う...
南方熊楠 「十二支考」
...能うかぎり進歩的効果のあげられることを...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...充分の創造をなし能う丈の人格も...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...私が日記にかきたいようなことは能う限りの率直さでつまりはみんな手紙にかいてしまうのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それ故能う限り醜さを棄てて美しさを選ぼうとする...
柳宗悦 「民藝四十年」
...志さえ立てれば誰でも為し能うものではありません...
吉川英治 「三国志」
...こんどの滞在中には、能うかぎり、平家関係の遺蹟も歩き、また「都」の概念をよく観ておこうと心がけている...
吉川英治 「随筆 新平家」
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