...心の中で感じたことを胸裏に秘めている...
...彼は胸裏に大きな夢を抱いている...
...痛みを感じた時、胸裏が圧迫される感覚がある...
...胸裏に積もった感情を吐露することが大切だ...
...彼女の歌は心に深く刻まれ、胸裏に残る...
...審レ有二公胸裏之窈糾令々甚切者一...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...読者自身の胸裏にある同じようなものに火をつける...
寺田寅彦 「案内者」
...しかしこれが文学的作品として成立するためにはやはり読者の胸裏におのずから存在する一種の方則を無視しないものでなければならない...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
... 80たとへ今日暫くは其憤激を抑ふるも後日に之を霽すまで胸裏に宿る炎々の瞋恚の焔收まらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父喜びて莫大の賠償君に贈るべし』 50しかく陳じて將軍の胸裏の思動かせば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...――思慮あるものも憤激によりて胸裏に念亂る――生みの母なるアルタイア...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 230また耐忍のオヂュシュウス常に胸裏に熱情を宿す將軍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アカイア列王の*胸裏の思傷ましむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...大地を震ふポセードーン其警戒は空(あだ)ならず、 135一老人の姿取り諸將と共に歩を進め、アガメムノーン衆の王アートレ,デースの右の手を取りて勵まし、翼ある言句を彼に陳じ曰ふ、『アートレ,デーよ、今しがた、アキルリュウスの無慙なる心、胸裏に喜べり、アカイア軍の敗亡と 140死滅を眺め喜べり、ああ彼微塵の知慮も無し、見よ彼やがて亡ぶべし、神靈彼を倒すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斯くも胸裏に煩ひて思に惱むアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自らの胸裏心は口までも躍り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...胸裏百萬兵はあり帳下三千將足るも彼れはた時をいかにせむ...
土井晩翠 「天地有情」
...胸裏に深く思出の種を蒔(ま)かずにはいなかった...
永井荷風 「草紅葉」
...しかもその併立せるものが一見反対の趣味で相容(あいい)れぬと云う事実も認め得るかも知れぬ――批評家は反対の趣味も同時に胸裏(きょうり)に蓄える必要がある...
夏目漱石 「作物の批評」
...しかし胸裏(きょうり)の不穏はこんなものではない」道也先生は...
夏目漱石 「野分」
...幾分か彼我の胸裏(きょうり)に呼応する或ものを認める事ができたが...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...私の胸裏に根強く印象されたものであつた...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...しこうしてその文字の中には胸裏に蟠(わだかま)る不平の反応として厭世(えんせい)的または嘲俗(ちょうぞく)的の語句を見るもまた普通のことなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
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