...心の中で感じたことを胸裏に秘めている...
...彼は胸裏に大きな夢を抱いている...
...痛みを感じた時、胸裏が圧迫される感覚がある...
...胸裏に積もった感情を吐露することが大切だ...
...彼女の歌は心に深く刻まれ、胸裏に残る...
...審レ有二公胸裏之窈糾令々甚切者一...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...読者自身の胸裏にある同じようなものに火をつける...
寺田寅彦 「案内者」
...しかもその推移がその夢の作者の胸裏の秘密のある一面の「流行の姿」を物語ることになるのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...猛き威も胸裏は暗に閉されて憤激やるに處なく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父喜びて莫大の賠償君に贈るべし』 50しかく陳じて將軍の胸裏の思動かせば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*憤慨を胸裏に宿すこと勿れ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...――思慮あるものも憤激によりて胸裏に念亂る――生みの母なるアルタイア...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 230また耐忍のオヂュシュウス常に胸裏に熱情を宿す將軍...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然るを彼は衆神の恐るる我に劣らずと胸裏に曰ふを憚らず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自らの胸裏心は口までも躍り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...胸裏に深く思出の種を蒔(ま)かずにはいなかった...
永井荷風 「草紅葉」
...胸裏(きょうり)の図案は三分(ぶ)二で崩(くず)れた...
夏目漱石 「草枕」
...しかもその併立せるものが一見反対の趣味で相容(あいい)れぬと云う事実も認め得るかも知れぬ――批評家は反対の趣味も同時に胸裏(きょうり)に蓄える必要がある...
夏目漱石 「作物の批評」
...幾分か彼我の胸裏(きょうり)に呼応する或ものを認める事ができたが...
夏目漱石 「明治座の所感を虚子君に問れて」
...いかにせば生き延びらるるだろうかとは時々刻々彼らの胸裏(きょうり)に起る疑問であった...
夏目漱石 「倫敦塔」
...これを見てくれということさ」戸田が上着の胸裏を返してみせた...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...美味しい料理――そういうものが絶えず彼の胸裏に浮かんでいたのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しこうしてその文字の中には胸裏に蟠(わだかま)る不平の反応として厭世(えんせい)的または嘲俗(ちょうぞく)的の語句を見るもまた普通のことなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
便利!手書き漢字入力検索