...胸臆を開き緘(かんもく)を破ることを禁じ得ざりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...かえって胸臆(きょうおく)を恣(ほしいまま)にし...
田中貢太郎 「続黄梁」
...こゝで彼の胸臆(きょうおく)に長いあいだ眠っていた女首へのあこがれが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...君子の胸臆は小人の忖度(そんたく)する能はざる所...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...ただちに胸臆を(の)べて...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その豪快なる胸臆のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼等ノ胸臆ハ火ノ如ク燃エシカド...
中里介山 「大菩薩峠」
...その胸臆をよく知らないものだよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々何ぞ直ちに自己の胸臆を叙して思ひのまゝを言はざる...
夏目漱石 「人生」
...乞の胸臆(きょうおく)の中(うち)へ立入ッてみれば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ただちに自己の胸臆(きょうおく)を(し)くもの...
正岡子規 「曙覧の歌」
...もしその某将校の言ふ所「新聞記者は泥棒と思へ」「新聞記者は兵卒同様なり」等の語をしてその胸臆(きょうおく)より出(い)でたりとせんか...
正岡子規 「従軍紀事」
...其胸臆を忖度(そんたく)すれば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...五畿七道存胸臆...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...欲一把臂吐其胸臆...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...君の胸臆は明白に私の前に展開せられて時としては無遠慮を極めることがある...
森鴎外 「二人の友」
...余が胸臆(きょうおく)を開いて物語りし不幸なる閲歴を聞きて...
森鴎外 「舞姫」
...直ちに自家の胸臆(きようおく)を語る...
山路愛山 「明治文学史」
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