例文・使い方一覧でみる「胸さき」の意味
スポンサーリンク...講師の胸さきへつきつけながら... 
芥川龍之介 「往生絵巻」
...何しろ……胸さきの苦しさに...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...」爺さんは枯枝のやうな手を胸さきで揮（ふ）つた...
薄田泣菫 「茶話」
...眼に見えない幕があってそれが胸さきに垂れさがっているようで...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...昨夜（ゆうべ）のように胸さきに垂れさがっている幕のような物の圧迫もなかった...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...駿河太郎の胸さきに...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...ようやく起上って何気なしに自分の胸さきに眼をやると...
久生十蘭 「魔都」
...胸さきの詰るような気持で...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...幹太郎の胸さきに突きつけられていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...六郎兵衛は相手の胸さきを蹴（け）あげた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...長羅は血の滴（したた）る剣を彼の胸さきへ差し向けた...
横光利一 「日輪」
...それに御方もいるらしい……」新九郎の胸さきへ...
吉川英治 「剣難女難」
...人々の胸さきへ痛い動悸がつき上げたのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...夕餉（ゆうげ）の物を煮るにおいが生あたたかく漂ってくる、彼は、けむりの出る汁や飯を想像した、この数日、生（なま）の小禽（ことり）だの、草の芽などよりほか、何も入っていない胃ぶくろは、胸さきで暴れて、痛みだした...
吉川英治 「宮本武蔵」
...胸さきへ募（つの）りかかって来たが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...のた打っている有様が！」胸さきに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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