...焦土戦術―― Scorched-earth policy という英語を僕は胴忘れしていたが...
石川欣一 「比島投降記」
...今まで胴忘れをしていた...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そいつが一寸胴忘れをして思い出せないという形だった...
海野十三 「人間灰」
...そこへ気がつかなかったのでしょう」何年も何年も胴忘れしていたことを...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...現在の我身の境遇を胴忘れしてしまっていた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...実は飛んだことを胴忘れしていたんだ...
江戸川乱歩 「疑惑」
...人殺しを胴忘れするなんて...
江戸川乱歩 「疑惑」
...名前をすつかり胴忘れしてしまつたが……オーシップ……オーシップと……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...しかしわれわれはその女房(かみさん)が現在この荷馬車のてつぺんに乗つかつてゐることをつい胴忘れしてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...肝腎な形容詞や動詞をすつかり胴忘れてしまつてゐるので...
堀辰雄 「旅の繪」
...肝腎(かんじん)な形容詞や動詞をすっかり胴忘れてしまっているので...
堀辰雄 「旅の絵」
...ハガキをうちかえして眺めながらこっちからやるときは名まで書いてやれることを胴忘れして...
宮本百合子 「くちなし」
...胴忘れも相当します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自殺など胴忘れしてああしてウロウロしている...
三好十郎 「冒した者」
...さすがにお花婆さんもドギモを抜かれてしゃべるのを胴忘れして見ていたっけそのうちに先ず内の父が僕の姿を見て気はずかしくなったのか鍬をおろして顔をそむけたすると君のお父さんも鎌を引っこめて垣根を離れるそれで...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...彼のことを私は胴忘れしていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...再びそんな事は胴忘れしたように消えてしまい...
三好十郎 「肌の匂い」
...舞臺に出る前になつてセリフを胴忘れちまつた夢などを見て...
三好十郎 「肌の匂い」
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