...「胴上げだ、胴上げだ」誰かが、そう叫ぶと、彼等は一団になって、黒幕のうしろへ突進した...   
江戸川乱歩  「踊る一寸法師」 
...いきなり裸美人(らびじん)を胴上げにして...   
江戸川乱歩  「黒蜥蜴」 
...そして皆で寄つて集(たか)つて胴上げにした...   
薄田泣菫  「茶話」 
...私は幾度びか胴上げされた...   
高村光太郎  「ヒウザン会とパンの会」 
...義男がさも幸運の手に二人が胴上げでもされてる樣な喜びを見せつけてゐる事にも不足があつた...   
田村俊子  「木乃伊の口紅」 
...そして先頃宴会で胴上げをせられた跡でしたやうな手附きをした...   
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」 
...「神さまのお使い」のエキモスを胴上げして...   
豊島与志雄  「銀の笛と金の毛皮」 
...胴上げされるようなものだ...   
永井隆  「この子を残して」 
...胴上げをされんばかりの人気で...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...弁士を胴上げにして家まで送って持って来た...   
長谷川時雨  「大丸呉服店」 
...皆そうして飛びだしてくれ!そうして石を運んでくれそして私を胴上げして石の城の上にのせてくれ...   
林芙美子  「蒼馬を見たり」 
...皆そうして飛び出してくれそして石を積んでくれそして私を胴上げして石の城の上に乗せておくれさあ男とも別れだ泣かないぞ!しっかりしっかり旗を振ってくれ貧乏な女王様のお帰りだ...   
林芙美子  「放浪記(初出)」 
...胴上げにして海に投げこんだ...   
久生十蘭  「海難記」 
...感激した群集は今や幸田節三を胴上げにしてワッショイワッショイと池の周囲を廻り始めようというところ...   
久生十蘭  「魔都」 
...雪五郎達が歓喜のあまり私を胴上げの手玉にとつたのであつた...   
牧野信一  「バラルダ物語」 
...「胴上げい、はじめっ...   
宮沢賢治  「さるのこしかけ」 
...そうしてそのスポーツをもう一つノンセンスにしたものが、舞い、歌い、囃子(胴上げ、凱歌、拍子がその濫觴……だかどうか知らないが)となるわけである...   
夢野久作  「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」 
...胴上げされんばかりな騒ぎ...   
吉川英治  「私本太平記」 
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