...胴だけを三つ四つつみ重ねたらあのくらいになるかもしれない...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...また尾翼もいつの間にか胴中からひきだされました...
海野十三 「怪塔王」
...頭と胴と腰の三つの部分を積木細工みたいに積み重ねるあのコシキは...
高見順 「いやな感じ」
...胴長で、やけに顔が大きな女だった...
高見順 「いやな感じ」
...昔の女の胴体は押しなべてあゝ云う風ではなかったのであろうか...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...肩からも、胴にも、縄がかかっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...胴顫ひしながらこんなことを言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...弁士を胴上げにして家まで送って持って来た...
長谷川時雨 「大丸呉服店」
...黄いろいしごき帯をした女の胴体が見えた...
林芙美子 「瀑布」
...マルセーユの市街の胴なかに明けられた長い隧道(トンネル)のなかへ走り込んだ...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼が盗んだ月を入れて帯皮の脇に釣つてゐた胴籃が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...とても大きな声で……」網の山を積んだ舟の胴の間で...
牧野信一 「まぼろし」
...縮緬(ちりめん)の胴著等を籤引(くじびき)で幇間芸妓に与えた...
森鴎外 「細木香以」
...胴体はいたるところ剣で突き刺し突きとおされていたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...思えば平馬殿は都合のよい『生き胴』に取り当ったものじゃのう...
夢野久作 「斬られたさに」
...」このように久慈はひとり呟きながら、遠ざかり、廻り、翼から胴、胴から塔へと視線を移して眺めたが、塩野がこれと取り組む願いを起したとは、相当以上の大決心にちがいないと想像された...
横光利一 「旅愁」
...そして胴(どう)ノ間(ま)を覗きこみ...
吉川英治 「私本太平記」
...布子(ぬのこ)や胴服(どうふく)を厚く兄の身へ着せた...
吉川英治 「新書太閤記」
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