...「内記(ないき)の上人(しやうにん)ではございませんか? どうして又このやうな所に――」在俗の名は慶滋(よししげ)の保胤(やすたね)...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...その国王の正統なる後胤はこれを領有すべきもので...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...わざわざ和田さまほどの名門の御一族大勢の面前で胤長さまを高手小手に縛りあげ...
太宰治 「右大臣実朝」
...九日、己酉、天晴、広元朝臣奉行として、御教書を在京の御家人の中に送らる、相州、大官令連署し、又御判を載せらると云々、是在京の武士参向す可からず、関東に於ては、静謐せしめ畢んぬ、早く院御所を守護す可し、又謀叛の輩西海に廻るの由其聞有り、用意致す可きの由なり、宗として佐々木左衛門尉広綱に仰せらると云々、又和田平太胤長、配所陸奥国岩瀬郡鏡沼の南辺に於て誅せらる...
太宰治 「右大臣実朝」
...東平太重胤等其座に候する所なり...
太宰治 「右大臣実朝」
...三井の僧正公胤(そうじょうこういん)も懇ろに導師を望んだ...
中里介山 「法然行伝」
...死んだ亭主の胤(たね)を暗(やみ)から暗へやるのも情けないし...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...シベリヤの落胤(らくいん)か...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...獨(ひとり)所謂落胤問題と八百屋お七の事のみならず...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...騒ぐには及ばぬ」通胤はじっと男の様子を見やりながら...
山本周五郎 「城を守る者」
...二頼胤はひとりになりたかったので...
山本周五郎 「新潮記」
...讃州さま(頼胤)は御利発ではあらせられるが...
山本周五郎 「新潮記」
...後小松帝(ごこまつてい)の落胤などともいはれるが...
吉川英治 「折々の記」
...胤栄(いんえい)という変な坊主といちど会って御覧なされと聞いて来られたらしい」「ああ...
吉川英治 「剣の四君子」
...漢の名将の後胤(こういん)であるのみでなく...
吉川英治 「三国志」
...ご満足に思われましょう」韓胤の帰った翌日である...
吉川英治 「三国志」
...時政が常胤を起し...
吉川英治 「源頼朝」
...先刻から話している者が――その宝蔵院の二世権律師(ごんのりっし)胤舜で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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