...「胡麻竹(ごまだけ)を打った濡(ぬ)れ縁さえ突き上げるように」茂っていた...
芥川龍之介 「春の夜」
...足の向くまま彩牋堂の門前に来て見ると檜(ひのき)の自然木を打込んだ門の柱には□□寓(ぐう)とした表札まだそのままに新しく節板(ふしいた)の合せ目に胡麻竹(ごまだけ)打ち並べた潜門(くぐりもん)の戸は妾宅(しょうたく)の常とていつものように外から内の見えぬようにぴったり閉められてあった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...これは頭より高い胡麻竹(ごまだけ)の杖(つえ)を突いて来た...
夏目漱石 「永日小品」
...それからその額を環(かん)の着いた細長い胡麻竹(ごまだけ)の下へ振(ぶ)ら下げて...
夏目漱石 「道草」
...ちょっとした濡灯籠(ぬれどうろう)があって、そのそばに、胡麻竹が七八本...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...8ひと束ほどの庭の胡麻竹が...
久生十蘭 「金狼」
...どうも日本(おくに)の胡麻竹の釣竿の方が……」とか思いもかけぬ訊問の奇襲にあうによって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その隅にショボショボと生えた胡麻竹が風に揺られている有様なんていうものは...
久生十蘭 「魔都」
...胡麻竹の葉の上に霜がおりたか...
久生十蘭 「魔都」
...その胡麻竹の蔭を...
久生十蘭 「魔都」
...霜を帯びた胡麻竹が匕首のように光る...
久生十蘭 「魔都」
...椽に近き小細水(ささらみず)は江戸川の流を偃入(せきい)れて胡麻竹の袖垣を遶(めぐ)り土塀を潜りて...
正岡容 「巣鴨菊」
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