...凸(なかだか)に爛々(らんらん)たる...
泉鏡花 「縁結び」
...爛々(らんらん)と輝いていた事を青年は不図思い浮べた...
海野十三 「白蛇の死」
...爛々(らんらん)と暁(あけ)の明星浮寝鳥(うきねどり)一月十日 夜...
高浜虚子 「五百五十句」
...爛々たる氷の刃に水も滴(したゝ)らんず無反(むそり)の切先(きつさき)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...初秋の空に爛々と*耀く星を見る如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自らは其爛々の二つの眼...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...衆星の間にありて爛々の光を放つ*一巨星...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...雨と雪と月光とまた爛々たる星斗(せいと)の光によりて唯(ただ)さへ淋しき夜景に一層の閑寂(かんじゃく)を添へしむるは広重の最も得意とする処なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...主膳のパックリとあいた額の真中の眼が爛々(らんらん)と輝きはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...爛々(らんらん)とかがやきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供一般に對して婦人の有(も)つ愛情とは全く別な激しさを以て爛々と燃え...
中島敦 「かめれおん日記」
...爛々と燃える夏徴舒の眼がのぞいている...
中島敦 「妖氛録」
...例のメフィスト的な爛々たる凄い目を剥いて荒れ狂う猛牛を抱き込むようにして剣を突き刺すと...
野上豊一郎 「闘牛」
...マリア観音(かんのん)!」好奇にみちた彼の眼は素晴らしい発見に爛々(らんらん)と燃えて...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...爛々たる焔の上に落ちたのである...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...籠の木兎の眼が真向きに陽を享けて爛々としてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...目が爛々と輝いていた...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...眼の光りが次第に爛々炯々(らんらんけいけい)と輝き出したので...
夢野久作 「近世快人伝」
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