...折からさし上つた日輪の爛々(らんらん)と輝いた真唯中から...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...爛々たる太陽が沈みかけると...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ダリアの眼は悪戯者(いたずらもの)らしく爛々(らんらん)と輝いた...
海野十三 「赤外線男」
...ひとふりふたふり爛々たるまなこをして...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...爛々と光る双眼譬ふれば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然(しか)れどもその眼彩爛々(らんらん)として不屈の色あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...雨と雪と月光とまた爛々たる星斗(せいと)の光によりて唯(ただ)さへ淋しき夜景に一層の閑寂(かんじゃく)を添へしむるは広重の最も得意とする処なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...上人の眼は眼光爛々(らんらん)というような眼ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...面(かお)の色がよくないぞ」南条はその爛々(らんらん)たる眼で...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳のパックリとあいた額の真中の眼が爛々(らんらん)と輝きはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...上の方から三つの眼で爛々(らんらん)と見つめるところの肥った首筋に...
中里介山 「大菩薩峠」
...爛々(らんらん)たる騎士の眼と...
夏目漱石 「薤露行」
...そやつを蹴飛ばして呉れるから! なんといふ悪戯(わるさ)をしくさるのぢや!」彼はその石塊(いしころ)をにぎつて爛々たる眼差でそれを見つめながら言葉をつづけた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...金紙の眼玉が爛々と陽に輝き...
牧野信一 「山峡の凧」
...爛々たる焔の上に自慢の力瘤をあぶつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...怪しいかがやきを帯びて爛々(らんらん)と赤く血走った...
吉川英治 「剣難女難」
...眼(まなこ)は爛々(らんらん)...
吉川英治 「剣難女難」
...彼の爛々(らんらん)たる双眸(そうぼう)を中心として...
吉川英治 「宮本武蔵」
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