...こんな胡麻の蠅も...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...じろじろ胡麻の蠅の面(つら)を覗きこんで...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...ちつとは面(つら)の売れてゐる胡麻の蠅だ...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...胡麻の蠅の奴はせせら笑つて...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...ましてあの胡麻の蠅が...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...」と声をかけると、いや、番頭の薬罐頭め、てれまい事か、慌てて桝を馬子半天に渡しながら、何度も小鬢(こびん)へ手をやつて、「これは又御早い御立ちで――ええ、何とぞ御腹立ちになりやせんやうに――又先程は、ええ、手前どもにもわざわざ御心づけを頂きまして――尤も好い塩梅(あんばい)に雪も晴れたやうでげすが――」などと訳のわからねえ事を並べやがるから、おれは可笑しさも可笑しくなつて、「今下りしなに小耳に挾んだが、この胡麻の蠅は、評判の鼠小僧とか云ふ野郎ださうだの...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...見りやあの胡麻の蠅は...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...御前は今胡麻の蠅だと云つたぢや無えか...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...」胡麻の蠅は鬚の伸びかかつた頤に冷やかな笑ひを浮べた...
薄田泣菫 「茶話」
...胡麻の蠅二人は眼を光らした...
薄田泣菫 「茶話」
...何でも道中によくある胡麻の蠅を働く男を捉えてそれを拷問するのであると判った...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...胡麻の蠅のことや...
直木三十五 「南国太平記」
...一本腕の胡麻の蠅が来たら用心するんだな...
中里介山 「大菩薩峠」
...道中に胡麻の蠅はつきものである...
中里介山 「大菩薩峠」
...いちいち胡麻の蠅を怖れていては...
中里介山 「大菩薩峠」
...胡麻の蠅というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...少女時代にさらはれて道中胡麻の蠅の手先になり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お咲が胡麻の蠅に掏(す)られたのだった...
吉川英治 「醤油仏」
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