...その胡麻の蠅と今が今まで...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...胡麻の蠅の奴め、驚きやがるめえ事か、慌てて振り放さうとする所を、夜具を頭から押つかぶせての、まんまとおれがその上へ馬乗りになつてしまつたのよ...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...じろじろ胡麻の蠅の面(つら)を覗きこんで...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...「何が胡麻の蠅がえらかんべい...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...うぬがやうな胡麻の蠅は...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...追々あの胡麻の蠅を胴突(どつ)かなくなつて来たぢや無えか...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...すると又あの胡麻の蠅め...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...見りやあの胡麻の蠅は...   
芥川龍之介  「鼠小僧次郎吉」 
...胡麻の蠅二人も同じやうにそこへ来て腰をおろした...   
薄田泣菫  「茶話」 
...」今一人の胡麻の蠅はぞんざいな口をきいた...   
薄田泣菫  「茶話」 
...胡麻の蠅二人は眼を光らした...   
薄田泣菫  「茶話」 
...これは勿来の関の古瓦だが……」胡麻の蠅は呆気にとられた...   
薄田泣菫  「茶話」 
...その胡麻の蠅の名前は」「がんりきという渾名(あだな)がついてるんだ...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...道中に胡麻の蠅はつきものである...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...いちいち胡麻の蠅を怖れていては...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...少女時代にさらわれて道中胡麻の蠅の手先になり...   
野村胡堂  「銭形平次捕物控」 
...少女時代にさらはれて道中胡麻の蠅の手先になり...   
野村胡堂  「錢形平次捕物控」 
...お咲が胡麻の蠅に掏(す)られたのだった...   
吉川英治  「醤油仏」 
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