...胡蝶花は熟語です...
...庭に胡蝶花が咲いています...
...胡蝶花は美しい花ですね...
...彼女が胡蝶花の香水をつけているのがわかった...
...見たこともない色合いの胡蝶花があって驚きました...
...崖には胡蝶花(しやが)と熊笹とが見事に繁茂し木犀(もくせい)と楓の古木の聳えてゐたことを今だに記憶してゐる...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...坂を登り切つたら流石(さすが)に息苦し相に胡蝶花(しやが)の花の疎らな草の中へ荷を卸した...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...足もとから谷へ連つて胡蝶花(しやが)の花がびつしりと咲いて居る...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...谷の梢や胡蝶花の花や樅の眞白な板や近いものは近いだけ鮮かである...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...そこにも羊齒(しだ)や笹の疎らな間にほつほつと胡蝶花の花がさいて居る...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...彼等とならんだお秋さんは恰(あたか)も羊齒(しだ)の中の胡蝶花の花である...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...打ち興ぜむに何の妨げかあらむと清澄の胡蝶花の花さく草村に夕さり毎に鳴く聲や何虎杖のおどろがしたに探れども聲鳴きやまず土ごもれかも山桑を求むる人の谷を出でかへる夕に鳴く蚯蚓かも胡蝶花の根に籠る蚯蚓よ夜も日もあらじけむもの夜ぞしき鳴く二十八日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
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