...台所の方から顔を出して胡散(うさん)そうにお庄を眺めた...
徳田秋声 「足迹」
...そういう言葉の優しさは胡蝶(こちょう)の真の輝きにも似たもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お俊は胡麻化されているようなのが口惜しかった...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...胡麻(ごま)の蠅か...
中里介山 「大菩薩峠」
...四五年前のことゝ記憶するが胡桃澤勘内君が松本から上京された際自分も折よく故人の宅で同君及び他の同人諸君と會合が出來た...
長塚節 「記憶のまゝ」
...何だか胡麻化されたように思われるかもしれないが...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...最初は胡麻化(ごまか)して教えてくれませんでしたが...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...胡砂(こさ)ふく異境に嫁(とつ)いだ「王昭君(おうしょうくん)」のそれのように伝えられ...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...直吉はまたどつかと胡坐を組んで三本目のビールに手をつけてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...栗や胡桃を拾ひに行つて...
葉山嘉樹 「万福追想」
...折から直(ね)の安うて嵩(かさ)のある物より外(ほか)は棹(さほ)なき舟に乗合の胡瓜(きうり)...
樋口一葉 「大つごもり」
...胡桃(くるみ)の鏡板で飾つた壁...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかし胡桃の老木はもとの所に立ったまま...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...どっかと胡坐(こざ)して...
吉川英治 「剣難女難」
...副将の胡軫(こしん)...
吉川英治 「三国志」
...だが、この主君の下にこの家来ありで、胡赤児は、途中の河べりまで来ると、川を渉(わた)りかけた牛輔を、不意に後ろから斬って、その首を掻き落してしまった...
吉川英治 「三国志」
...胡麻塩の無精髭に覆われた男の...
蘭郁二郎 「植物人間」
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