...「火焔山」の次は「胡蝶夢」なり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...胡坐の男は、砂の上に投げ出してある紙莨を一本とつて、チョと燐寸(マツチ)を擦つたが、見えざる風の舌がペロリと舐めて、直ぐ滅(き)えた...
石川啄木 「漂泊」
...冷(つめ)たい肌黒(はだぐろ)の胡桃(くるみ)の木よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...」「家で出來た胡瓜なぞが食へるかね...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...」と言つて胡散(うさん)さうな顔をした...
薄田泣菫 「茶話」
......
立原道造 「暁と夕の詩」
...(きれい)な女が行燈の前で胡坐(あぐら)をかいて...
田中貢太郎 「女賊記」
...その胡麻の蠅の名前は」「がんりきという渾名(あだな)がついてるんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...胡堂と署名してしまったが...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...そんな事で人の眼を胡麻化さうと思ふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
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樋口一葉 「別れ霜」
...夕ぐれは車の卓の肱濡れぬ胡地の景色の心細さに胡地はシベリヤである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その前の大卓(テーブル)の上に車座に胡座(あぐら)を掻(か)いて...
牧逸馬 「上海された男」
...和歌山県には従来胡燕(おにつばめ)多く神社に巣くい...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...附合せには馬鈴薯を拍子木に切りサラダ油にて能く揚げ塩胡椒を振掛け肉の周囲に並べるがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...胡蝶(こてふ)も...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...笛、琴、胡弓、歌、踊り、天性すぐれざるなしでもある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――さては夕刻チラと見かけたあの胡散(うさん)な男かも知れぬぞ」一斉(いっせい)に梯子段を降り...
吉川英治 「旗岡巡査」
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