...同胞(はらから)なるアンナアが彼を焚かんとて積み累(かさ)ねたる薪は今燃え上れり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...露探(ろたん)問題を上したるの恥辱を有する同胞は...
石川啄木 「渋民村より」
...そうして彼らの北方の同胞がかつて為さなかった所の自国語で以て金石文を書くことさえなしました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...私が同胞を愛した記念碑を置いて逝きたい...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...脳細胞がばらばらに分解しやしないかと思ったほど...
海野十三 「暗号数字」
...たんぽぽの花びらの細胞(さいぼう)らしいものが見えた...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...その「細胞」である...
寺田寅彦 「映画芸術」
...昔からの言い伝えでは胞衣(えな)を埋めたその上の地面をいちばん最初に通った動物がきらいになるということになっている...
寺田寅彦 「自由画稿」
...476 アーケロコスの同胞...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...レーア父母としてわれら同胞の神三位...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...45抑も人は最愛のものを――例へば同胞の兄弟あるは恩愛の子らを失ふことあらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...あなたと同胞でありましよう」位の單純なものである...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...細胞の生命であって...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...同胞である院の女御(にょご)はもとより...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...全身の細胞の一粒一粒毎(ごと)に洩れなく反射交感する仲介の機能だけを受持っている細胞の一団に過ぎないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その胎生によって完成した成人に夢を見せるところの人体細胞に関する従来の学者の考え方が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まわりに居並ぶ親同胞(おやきょうだい)は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...また古美術の優れた美しさを同胞に伝えるために印象記を書くということも意味のないことではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索