...間接にはこれらの新傾向を胚胎した英国の政治家的文人の典型であった...
内田魯庵 「四十年前」
...国家の危機を胚胎(はいたい)するの虞(おそれ)があり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...後年のデパートメントストアの予想(アンチシペーション)であり胚芽(エンブリオ)のようなものであったが...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...またその上に数限りもない未知の問題の胚芽(はいが)が必ず含まれているのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...後に『ホトトギス』の専売になった「写生文」と称するものの胚芽(はいが)の一つとして見ることも出来はしないかという気がする...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...その企図はこの時に胚胎している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それで何か胚芽米のことを書いた本でもあったら読んで見たいと思って...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...陸軍の方で胚芽米を採用したら脚気が非常に少くなったということだから...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...あるいは科学の原胚(エムブリオ)とも見られる神異思想が...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...胚芽としてなりとも...
波多野精一 「時と永遠」
...時間性と永遠性との問題もここに胚胎する...
波多野精一 「時と永遠」
...文明が科学的に幼稚であり原始的であるというところに一切の原因は胚胎(はいたい)しているのである...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...学者社会には既に西洋文明の胚胎(はいたい)するものあり...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...その各室内には嫩い卵子(オヴュール)(これを胚珠というのは誤りで nucellus こそ胚珠である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...また中には数壺(すうこ)の茶の胚子(たね)もあった...
吉川英治 「私本太平記」
...一つぶの胚子(たね)ほどでも...
吉川英治 「新書太閤記」
...伊織を麻の胚子(たね)と思って跳び上がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その胚芽が我々のものより先行していたからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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