...国家の危機を胚胎(はいたい)するの虞(おそれ)があり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...其の多くは仏教から胚胎した因果物語か...
田中貢太郎 「魔王物語」
...そういう場合におとなの味わう機微な感情の胚子(はいし)に類したものを味わっているらしく見える...
寺田寅彦 「芝刈り」
...この重要な仕事に連関して天文や気象に関する学問の胚芽(はいが)のようなものが古い昔にすでに現われはじめ...
寺田寅彦 「自由画稿」
...後に『ホトトギス』の専売になった「写生文」と称するものの胚芽(はいが)の一つとして見ることも出来はしないかという気がする...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...生命の胚子(はいし)は結局原子そのものに付与するのが合理的であるという考えを述べておいた...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...漫談はもう一転換したなら遥に落語を圧倒する丈の胚芽(はいが)を含んできた...
直木三十五 「大阪を歩く」
...この頃胚芽米が大変に普及して...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...しかし今の「兵食と胚芽米」の例のような話は...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...無闇と胚芽米の悪口を言ったように見えるかも知れないが...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...学者社会には既(すで)に西洋文明の胚胎するものあり...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...あの中学の体操に依つて犯罪妄想の如き心悸亢進の胚種を植ゑつけられた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...その各室内には嫩い卵子(オヴュール)(これを胚珠というのは誤りで nucellus こそ胚珠である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...種皮の中には二子葉(しよう)を有する胚(はい)がある...
牧野富太郎 「植物知識」
...幼根(ようこん)から成(な)る胚(はい)が二個もしくは数個あることで...
牧野富太郎 「植物知識」
...そして舟遊の計画が此に胚胎したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...恐くは此に胚胎してゐるのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...麻の胚子を蒔(ま)くんだよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索