...その直覚の誤謬(ごびゅう)に胚胎(はいたい)したものである...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...小説の堕落が胚胎(はいたい)していたという説を耳にした事がありますが...
太宰治 「芸術ぎらい」
...其の多くは仏教から胚胎した因果物語か...
田中貢太郎 「魔王物語」
...書くならばできるだけほんとうの径路を科学的に書く事によってすべての人の頭の奥に潜む罪の胚子(はいし)に警告を与えるようなものにしたい...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...胚芽米にはヴィタミンがある」というだけしか教えられなかったら...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...胚芽米を喰って丈夫になれるものならと内心少々慾張った気持もあって...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...初めから全国民が胚芽米や半搗米になっておれば何でもないことだという議論も出るかも知れない...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...長いあいだ“日の出る国”は中国の科学と宗教、芸術と技術、の胚芽を、密接な関係のある朝鮮を通して間接に受け取っていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...あの中学の体操に依つて犯罪妄想の如き心悸亢進の胚種を植ゑつけられた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...まず胚珠の語の生れ出て来た歴史を言って見なければならないが...
牧野富太郎 「植物記」
...あるいはこれらの句より胚胎(はいたい)し来たれるにはあらざるか...
正岡子規 「俳人蕪村」
...思惟は萎えてただ只管(ひたすら)のアンティシペーションが内へ 内へ肉芽を養う胚乳の溶解のように融け入るのだ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...九月中には、胚胎を訂正し、次の月には、何か一つ出来たら書き、若し出来兼ねたら、鈍色の夢をも一度見なおさねばならない...
宮本百合子 「偶感」
...胚胎(はいたい)していたのかも知れません...
吉川英治 「江戸三国志」
...胚子(たね)を蒔(お)ろすもの刈るもの...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...茶の木の胚子(たね)は...
吉川英治 「親鸞」
...伊織を麻の胚子(たね)と思って跳び上がった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...地球の胚芽より急速に生まれきたものがあった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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