...そはこの世界を飾らんため(注)恐らくは主の命により胚子より形作られて...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...国家の危機を胚胎(はいたい)するの虞(おそれ)があり...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...小さなブーメラング形の翼の胚芽(はいが)の代わりにもう日本語で羽根と名のつけられる程度のものが発生している...
寺田寅彦 「あひると猿」
...そういう時に彼の頭には色々の独創的な考えの胚子が浮んで来るのらしい...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...そうして同一物質の原子の中にある或(あ)る「個性」の胚子(はいし)を認めんとしているものもある...
寺田寅彦 「春六題」
...これも前日か前々日の体験中に夢の胚芽らしいものが見付かる...
寺田寅彦 「夢判断」
...畢竟(ひっきょう)時に関する従来の考えの曖昧(あいまい)さに胚胎(はいたい)しているのではないかと考えられる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...中に「近年陸軍ニ於テモ胚芽米ヲ使用シアル部隊尠カラザルモ患者統計ニ現レタル脚気発生率ハ之ガ使用ニヨリ特ニ影響ヲ蒙レリトハ認メ難シ」という節があって...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...『参同契』の前身または胚芽と思われるものは...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...天然に胚胎(はいたい)し...
福沢諭吉 「慶応義塾の記」
...花に在る子房の中の Ovule を胚珠と呼んで誰れも疑わずにいるが元来これは明かな誤認である...
牧野富太郎 「植物記」
...その結果 Ovule を胚珠と為して...
牧野富太郎 「植物記」
...あるいはこれらの句より胚胎(はいたい)し来れるには非るか...
正岡子規 「俳人蕪村」
...そして結局は後者が文学の成長の胚子を守るものですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々は臼(うす)でその芽を摺(す)り潰(つぶ)して胚乳の澱粉だけを人間の食料としているので滋養分も多い訳(わけ)です...
村井弦斎 「食道楽」
...蒔(ま)かれてあった胚子(たね)が...
吉川英治 「親鸞」
...長崎で手に入れてきた蛮種(ばんしゅ)の薬草の胚子(たね)を蒔(ま)いて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...千人に頒(わ)けてやる気か」「一人に菩提(ぼだい)の胚子(たね)をおろせば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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