...一応父親に尋ねられてから母親の胎内を離れたのだよ...
芥川龍之介 「河童」
...胎児の分かるべき道理がない...
井上円了 「おばけの正体」
...総じて獣類(けもの)は胎生なれど...
巌谷小波 「こがね丸」
...海なる嬰児が母の胎内より湧き出でて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...胎児が逆児(さかご)になっている旨(むね)を告げた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この境涯が俳句の母胎だ...
種田山頭火 「行乞記」
...感動こそ詩の母胎である...
種田山頭火 「其中日記」
...之が今日のロシア共産党の母胎たる社会民主主義労働党の前身である...
戸坂潤 「辞典」
...僕の胎内からの奮闘とは...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...母の胎内から頭巾を被(かぶ)って生れ出たのではないかと疑う人さえあるかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その企図はこの時に胚胎している...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そいつをそっと象の胎内にしまい込んでおいたんです...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...かういふ事情に胚胎してゐるのである...
平林初之輔 「文学方法論」
...その蟻とか……蠅とかいうのは……アノ胎児(はらみご)の足にたかっていた虫のことかえ……」「ホホホホホホそんなものじゃないわよ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...その胎児が、母の胎内で見ているスバラシイ大悪夢を支配する原理原則がわかる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人間の胎児が母の胎内に宿った時...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この道理は吾輩がズット前に書いた「胎児の夢」という論文を読めば一層よくわかるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...御入胎(ごじゅたい)のまえに...
吉川英治 「親鸞」
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