...中禅寺では、鹿の胎児四匹が、炉の上にぶら下っているのを見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私は母の胎内にあって...
上村松園 「あのころ」
...あの胎児(たいじ)だったとしたら...
海野十三 「恐しき通夜」
...大仏の胎内を出る時から...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...あの小さな母胎(ぼたい)からよく四疋も生れたものだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それはこの小説の胚胎(はいたい)せられた一夕(せき)の事...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...最も広範な人民大衆の政治的結成であるべき人民戦線の母胎となるという種類のことは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...女が胎児を宿すように私が自分のうちに宿していたジャン・クリストフは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五百メートルで母の股間に胎盤のついた嬰児が見られ...
永井隆 「長崎の鐘」
...胎息経というものがあって...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...「何故胎児が附属物だ」と云ふのに答へて私は「腕は切り離しても単独に何の用も些(すこ)しの生命も持ちませんが胎児は生命を持ち得ると云ふ相違丈けはあります」と一寸語を切ると大急ぎで此処を逃かしてはと様に切込んで来様としますから私も直(ぢき)語を続けましたの...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...すべて動物は胎生卵生濕氣生化生の四つに分(わけ)られてゐるもので此の四つしかねえだから...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...胎動している仕事の欲望とよく照応いたしますし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...帆は布をもて金色を胎ましめざるべからず頭の垂がるやうな詩...
室生犀星 「抒情小曲集」
...胎を離れたばかりの赤ん坊を何にでも吸い附かせる生活の本能は...
森鴎外 「牛鍋」
...これを胎内深くうけ入れるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どのような姿をしてドンナ処に潜み隠れているものなのか――――その悪魔はソモソモ如何なる因縁によって胎生しつつ...
夢野久作 「鉄鎚」
...母の胎内でビクリビクリと手足を動かしている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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