...妻が風呂敷を被(かぶ)って荷を背負うと仁右衛門は後ろから助け起してやった...
有島武郎 「カインの末裔」
...まず自分が苦しみを背負うことからやめよ...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...船はさながら一つの大白魚(たいはくぎょ)が一群の子供を背負うて浪の中に突入するように見えた...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...ウンと力を入れて肩に背負うと...
海野十三 「地球盗難」
...子を背負うて安来節をうたふのもわるくないし...
種田山頭火 「行乞記」
...やつぱり背負うていたゞいてよかつた...
土田耕平 「峠」
...背に何物かを背負うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...二十三郁太郎を背負うた与八が...
中里介山 「大菩薩峠」
...正月の小遣を得るためには各自に八九貫目の蛸を籠で背負うて夜角田の山を越えて夜明に底樋川を渡つて其川口の内野の市で錢に換へる...
長塚節 「彌彦山」
...磔刑柱(はりつけばしら)を背負うほどの悪党じゃない」「?」「五十両の小判を持っていて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その借金を私が全部背負うことになって...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...誰かを背負うように...
火野葦平 「花と龍」
...家を背負うもの*をとりて食えと教えるがごとし(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その地方の誰でもが背負うものでありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ある者は塗を背負う...
柳宗悦 「陸中雑記」
...はるばる九州から豆を背負うて学問をしにきたという話もあり...
柳田国男 「雪国の春」
...「お前……背負うて来たんやないかい」お千代もお米の顔をポカンと見上げていた...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...玉王を背負うて磯の若布を拾いに出たが...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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