...背負うた千草の中に...
石川啄木 「天鵞絨」
...風ふく日の餅がふくれあがり・水田も春の目高なら泳いでゐる・眼は見えないでも孫とは遊べるおばあさんの日なた・もう春風の蛙がいつぴきとんできた・夕ざれはひそかに一人を寝せてをく・山から暮れておもたく背負うてもどる三月十日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...ケラを被て目かご背負うた津輕女(つがるめ)も...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...構えて実家(さと)を背負うて先方(さき)へ行きたもうな...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...かの子供を背負うたきちがいのようなのや...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがたがいに楽でよろしい」奇異なる武士はお松を背負うて...
中里介山 「大菩薩峠」
...磔柱(はりつけばしら)を背負うつもりだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...空気ボンベを背負うと...
久生十蘭 「肌色の月」
...誰かを背負うように...
火野葦平 「花と龍」
...それらを背負うのにきわめて慣れていたから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家を背負うもの*をとりて食えと教えるがごとし(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし荷物を背負う用途を兼ねるものは...
柳宗悦 「蓑のこと」
...無地の美学が背負う使命は大きい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そのころ大きな段々重ねの桐の箱を背負うて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...弓矢を背負うた四十人の騎馬武者と...
夢野久作 「白髪小僧」
...我等三人は一疋づつその鯛を背負うて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...人間の苦しみをおのれに背負う神の観念を見いだすことができる...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...玉王を背負うて磯の若布を拾いに出たが...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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