...「朝っぱらから食うことばかりいってやがらア」そういって兄は背負うたスガイ藁を右の肩から左の肩へ移した...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...酸素のタンクを背負うのですね」「まあ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...河村をソッと背負うと...
海野十三 「地球盗難」
...人夫の背負うていた私の写生箱は...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...十貫は楽に背負う...
太宰治 「グッド・バイ」
...その死骸(しがい)を背負うて家に帰り...
田中貢太郎 「累物語」
...ケラを被(き)て目かご背負うた津軽女(つがるめ)も...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...正月の小遣を得るためには各自に八九貫目の蛸を籠で背負うて夜角田の山を越えて夜明に底樋川を渡つて其川口の内野の市で錢に換へる...
長塚節 「彌彦山」
...磔柱(はりつけばしら)を背負うつもりだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...磔刑柱(はりつけばしら)を背負うほどの悪党じゃない」「?」「五十両の小判を持っていて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その借金を私が全部背負うことになって...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...それは甲冑(かっちゅう)を纏(まと)い七つの道具を背負う弁慶の図である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...負紐(おいひも)を額(ひたい)にあてて背負うものがあって...
柳田国男 「母の手毬歌」
...菅(すげ)の褄折笠(つまおりがさ)と小荷物を引き背負うて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...これまでにも登が薬籠を背負うことは珍らしくなかったし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...同時に正面の巨漢がピストルを握ろうとした右手を逆に掴んで背負うと...
夢野久作 「冥土行進曲」
...どういうものか柴を背負うと急に自分の年を思い出す...
横光利一 「夜の靴」
...わたくしが背負うてさしあげましょう」老母はためらわなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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