...その上に乗って背伸びして...
梅崎春生 「凡人凡語」
...窓は背伸びしてようやく目のところが届く高さに...
大杉栄 「獄中記」
...背伸びして見ている...
太宰治 「姥捨」
...ちょいちょい背伸びしては...
太宰治 「姥捨」
...私も背伸びしては...
太宰治 「女生徒」
...」と背伸びしてくどく尋ねた...
太宰治 「新釈諸国噺」
...背伸びしてそっと道場の内部を覗(のぞ)いてみる...
太宰治 「花吹雪」
...背伸びして叫んだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...もう先程のように道端に蹲んで金鳳花の花を毟ったり橋の袂から背伸びして薄の穂を折り...
田中英光 「箱根の山」
...鞍ごしに背伸びして屹と向うを見渡すと...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...あくびをして背伸びしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そして秀吉殿とはどういふ人かと好奇心を持つて背伸びして見ると...
吉川英治 「折々の記」
...背伸びして取り縋(すが)った...
吉川英治 「黒田如水」
...驢(ろ)の前に背伸びして...
吉川英治 「三国志」
...用があるなら、表からはいれ」「表の木戸が開(あ)きません」「おや……?」と、背伸びして、「猿じゃねえか...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぐわうっと顔でも焼きそうに背伸びしてかかってくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「……おい、荷十郎」「うむ?」「門をはいって来るところを確かに見たのか」「見た」「じゃあもう、これへ見えそうなものじゃないか」「来んなあ」「……遅すぎる」「はて」「人違いじゃなかったのか」「そんなことはない」厳(いかめ)しく床を占めて、坐っていた面々も、ふと、間拍子が抜けて、自分の緊張に、自分で力負けを覚えかけて来た頃、ぱたぱたと、草履の音が、控部屋(ひかえべや)の窓の外に止まって、「御一同」と、外から、同輩の顔が一つ、背伸びして、中を覗きこんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...背伸びして壁に手をのばした...
和辻哲郎 「鎖国」
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